コラム:シャーヒン内相は、辞任を!―ウルデレ誤爆事件で暴言
2012年05月25日付 Milliyet 紙

イドリス・ナイム・シャーヒン内相がNTVで行ったウルデレ(事件への)評価は、エルドアン「仕事内閣」に影を落とした閣僚が「罷免される」時がきたのを示している。通常、これほどの「へま」をした大臣は、とうに罷免されることが必要であった。シャーヒン内相は、辞職を考える代わりにおかしな説明を続けている。

エルドアン首相は、パキスタン訪問時に、ウルデレ誤爆事件は後から知らされたと述べ、「間違いも起こりうる。誤りだと説明した。謝罪もした。我々の過失であったことを認めた。償うものは償おう」と述べ、34人が亡くなった誤爆事件について自己批判をした。

エルドアン首相の会見から48時間も経たないうちに、シャーヒン内相は自分同様「ひどい」発言をおこなった。シャーヒン内相によると、(イラク)国境で爆撃を受けた村人たちは、「命を失わなかったとしても、密輸を行ったとして裁判にかけられていた」そうだ。

シャーヒン内相の言葉は、(1980年)9月12日クーデターに関連してエヴレン元大統領が発した有名な「吊るさないでおこう。でも、食べ物は与えようか?」という言葉を思い起こさせる。34人は死なずに生きていたとしても、法廷で裁かれるところだった!

ウルデレ誤爆事件で法律や人道的な観点から言えること:
「誤った情報」の結果、殺された17-18歳の子供たちが「不法行為を行ったこと」が明確な中で村の警察を含めて警告を受けず、「PKKシンパ」を理由に爆撃をおこなった責任者を見つけ、裁判にかけるところを、シャーヒン内相は犠牲者非難を続けている。犠牲者が出たことで、密輸問題が「陰に隠れてしまった」と言っている。

シャーヒン内相は、次のように話した。
「この事件は、治安部門の教訓とされた。攻撃命令を、大統領や首相、参謀総長が出したわけではない。命令は、アンカラにいて状況を分析する司令官らが出した。間違ったことを行っていれば、正しい結果は出てこない。この同胞たちは、密輸を行う最中に爆撃を受けた。生きて捕まったとしても、密輸を行ったとして裁判にかけられただろう。今、より重い結果に直面して、裁判にかけることができない状態になると、彼らが命を落としたために、密輸をしていたという側面は陰に隠れてしまっている。密輸を行っているのは、34人だけではない。その地域は、クルディスタン社会連合(KCK)の支配下にある。資金源の一つが密輸である。34人は下っ端に過ぎなかった。この若者らは、そこに連れて行かれ、密輸をさせられていた。彼らに物資を与えていたの は、テロ組織PKKだった。亡くなった人たちに、ラバと一緒に単調な日課を押し付けていたのもPKKだった。」

シャーヒン内相は、ウルデレでの大虐殺は、「(政府が)許しを請う性質の事件ではなかった」とも話した。これらすべての発言は、すでに(今までの)「シャーヒン名作集」のへまのはるか上を行っている。

内相は、何十年も続いている麻薬取引を、ラバで運ばれたディーゼル油とタバコを理由に爆撃された子供たちのせいにしている。ラバの背の荷物は武器ではなかった事実も「誤報の悲劇」だ!

「発達した民主主義」の国では、このようなスキャンダルの後の「説明要求」すら必要とせず、大臣は辞職する。辞職せずとも、首相が罷免する!

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:26495 )