アフマディーネジャードの新たな約束「政府は物価高の根源を絶つ所存」
2012年05月12日付 Mardomsalari 紙

「外国為替市場・金市場をめぐる問題は国内外からの合同謀議の産物」

【政治部:キヤーン・ラード】マフムード・アフマディーネジャード大統領による100回目となる地方州訪問は、〔‥‥〕マシュハドをはじめとするホラーサーン・ラザヴィー州の各都市を廻るなかで大統領の口から飛び出した、波紋を呼ぶ新たな発言に満ちたものだった。

 アフマディーネジャード大統領はホラーサーン・ラザヴィー州訪問のなかで、政府は物価高の根源を絶つつもりであることを述べ、また外国為替市場や金貨市場、金市場の混乱は、国内外からの合同謀議の産物であると指摘して、こうした陰謀を無力化するにあたっての諜報機関の無力さについて口にした。大統領のこうした発言は、様々な批判を再度呼び起こしており、実際各ニュースサイトは、アフマディーネジャード大統領の新たな発言は責任転嫁にすぎないとして、同氏の合理的判断能力に疑問を呈している。

マシュハドでのアフマディーネジャード大統領の発言

 アフマディーネジャード大統領は木曜日〔5月10日〕、マシュハド市民ならびにイマーム・レザー廟の参詣者らの前で、最初に地方州訪問の意義について語った。〔‥‥〕

 大統領は自らの演説の別の箇所で、市場の変動や物価高、そして様々な方面から国民に加えられている圧力の存在について触れた上で、次のように言明した。

幸運なことに、我が国民は聡明である。約1年半前、あるテレビ番組で、私は〔エネルギーへの補助金を廃止し、代わりに各世帯に現金を支給する〕「補助金の目的化」計画についてお話しした。この計画は〔1979年の〕革命に次ぐ、最も大規模な経済改革計画であり、根源的かつ革命的な計画、国民の利益のための計画であると指摘することができる。神の恩寵と親愛なる国民の聡明さによって、この計画は成功裏に実施され、そのおかげで世界のなかでイラン国民は輝きを放つようになった。

 大統領はさらに次のように続けた。

この計画が実行に移されたまさにその日から、私は懸念していた。というのも、悪意ある者たち、国民の敵どもがこの栄光、この勝利を快く思っていなかったからだ。彼らは〔今もイラン国民に〕ダメージを与えようとしている。彼らはイラン国民に対して、その聡明さと連帯ゆえに、復讐を企んでいた。彼らは市場を混乱させ、この〔栄光への〕道を歩む国民の偉大なる事業に疑問符を付けようと企てていた。そして彼らは〔根拠のない〕噂話をばらまいていた。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、次のように強調した。

外国人ども、そして一部の国内分子が非人民的な動きを見せて、補助金の目的化とは無関係な外国為替市場や金市場に混乱をもたした。彼らは事前に練った策略によって、金貨市場と外国為替市場を混乱させた。それは、補助金の目的化計画の実施がこうした混乱の原因だ、と主張するためだった。

 大統領は「外国為替市場や金市場であなた方が目にした混乱は、国内外からの合同謀議の産物である。政府は決然とこれに対処し、こうしたことが続かぬようにしている。もちろん、こうした陰謀に対処するためには、正確な情報とタイムリーな対応が必要だ」と述べ、さらに次のように明言した。

われわれは優秀な諜報員を多く抱えている。しかし彼ら〔=敵〕は、自らの陰謀を首尾よく実行するために、その準備段階として、虚偽情報を流し、われわれの諜報員たちの意識を現実とは異なる方向へと向けさせた。彼らはついに〔イラン国民に〕ダメージを与え、国民ならびに政府に対する復讐を遂げたと考えた。

 アフマディーネジャード大統領は「今や政府は市場の状況を把握しており、陰謀は克服された」と強調した上で、「政府は全力で、この陰謀の無力化に努めている。神の恩寵により、政府は国民を支え、市場を陰謀前の状況に復帰させるつもりだ」と語った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26498 )