カイセリ自爆テロのPKKメンバーはシリアから入国していた
2012年05月26日付 Hurriyet 紙


カイセリ県プナルバシュ警察署(へのテロ事件)に関連し、イドリス・ナイム・シャーヒン内務大臣が発表を行った。大臣は、カイセリ県で昨日1名の警察官が殉死し、17名の市民が負傷したPKKによる自爆テロに関与した4名の身柄が拘束され、事件の国境の向こう(=シリア)との関わりが明らかになったと述べた。

一方、バラバラになって死亡したPKKの2名の自爆テロ犯は、テロの前にシリアから密入国ルートでトルコへ入国したという。爆弾や武器を持ち込んだテロリストは、爆弾を車に積み込んだ後、シャンルウルファ県から出発していたことが発表された。

プナルバシュ市で自爆テロの標的となった警察署を訪問し、警官らを慰問したイドリス・ナイム・シャーヒン内務大臣は、その後、ヘリコプターでカイセリ市へ向かった。シャーヒン内務大臣はまず、カイセリ教育・研究病院に入院した2名の負傷者を訪れ、後にエルジエス大学医学部病院で治療中でありテロにより重傷を負った民間警備員のイスマイル・サキン氏と、警察官の妻で目を負傷したエミネ・ウシュク氏の病室を訪れた。病院訪問後の説明の中でシェヒン内務大臣は、反逆的な意志と決定によって行われた自爆テロであったが、軍警察による注意喚起と警察の密接な追跡の結果、被害が最小限に抑えられたと述べた。また、「もし(テロリストらが)目的を達すようなテロが行われていたなら、国民へ及ぼす被害はより甚大なものとなり、より大きな悲しみを生みだしていただろうと考えている」と語った。

内務大臣は次のようにつづけた。

「2名のテロリストが乗り込み爆弾を積み込んだ車は、カフラマンマラシュを通り、カイセリ県境へ向かった。カフラマンマラシュ市で軍警察が検問で車に気がつき、その後注意深く追跡した結果、プナルバシュ市の警察署の庭で爆弾が爆発させられた。テロリストはバラバラになって死亡したのと同時に、周辺にいた警察官の妻や子供たち、一般市民も負傷した。2名のテロリストに対する、警察と軍警察のプロフェッショナルで勇敢な追跡行動の結果、1名の警察官が殉死し、事件は幕を閉じた。カイセリ病院に入院中の負傷者のお見舞いにも行った。怪我の様態は良好である。医療関係者に感謝している。今日は殉死した警察官の、カフラマンマラシュ県ギョクシュン市で執り行われた葬式に参列した。多くの国民が参列して見り、争議は我々の信仰と儀式に見合ったやり方で行われた。」

◆容疑者全員が特定された

シャーヒン内務大臣は、昨日起こった事件の計画段階、事件の関係者、協力者に関して警察の捜査の結果、すべての容疑者が特定されたと述べた。シャーヒン内務大臣による情報は以下の通りである:

「主要な部分は逮捕され、拘束された。現在のところ4名の身柄が拘束された。国外との関連性も含み、経緯が警察により明らかにされた。不幸中の幸いであったのは、反逆的意志と決意によって行われたこの爆弾テロが、軍警察の注意と警察による追跡の結果、被害を最小限に抑えることができたことである。もし彼らが目標に達していれば、国民にもっと大きな被害と悲しみを生みだしていたことだろう。この点において、警察関係者を、勇敢に注意深く行われた追跡について賞賛したい。国民の皆様には安心していただきたい。一方では、この国を倒そうとする人々や組織が反逆的行動をとることはわかっている。しかし、トルコ国民のため我々の軍警察、軍隊、そして警察が、聖なる国民と祖国のために、職務をまっとうしている。今後も変わらない。彼らには、一つと正解、選択肢しかない。それはトルコを守り、平和と安全を提供することである。そして、彼らはこれを行っている。」

内務大臣は爆発物の種類に関しては、完全に特定できたわけではなく、暫定的なコメントだとして上で、「爆発物の強さから、より多くの人を巻き込むつもりであったことは明確であり、その目標が達成されていたら、国民は大きな悲しみに包まれていたことだろう。大きな事件が防がれたと、評価している。」と語った。

◆2名のクルド労働者党員 シリアから入国

爆弾テロ後から始まった調査で、事件に使用された車はガジアンテプ県で売られていたことが明らかになった。車を購入した人物に関して調査を行なっているシャンルウルファ県警察のチームは、この人物とつながりのあるシャンルウルファ県スルチュ市の複数の人物を特定した。

テロ組織PKKとつながりがあるという容疑で身柄を拘束されたスルチュ市在住のM.D.は、容疑によると、金曜日の深夜にかかってきた電話で客が来るといわれてシリアの国境に行き、国境を越えてきた2名のテロリストを出迎えた。M.D.は、カラシニコフ自動小銃や爆弾をもってきたテロリスト達を自身の車に乗せ、郊外に住むA.Ç.の農場の家に連れて行った。

テロリストがトルコ国内に入ったのをうけ、自爆テロを行うために購入された車は、ガジアンテプ県からシャンルウルファ県へ持ってこられた。2名のテロリストは持参した爆発物を車に積み込んだ。計画が整った後、PKKの2名は早朝、防犯カメラのない地域を通ってスルチュ市から離れた。

◆2名の容疑者の身柄を拘束

スルチを離れたあと昨日の朝カイセリ県プナルバシュ市警察署へ向け自爆テロが行われた。警察は、事件後の調査で、自爆テロで死亡した2名のテロリストに、M.D.氏とA.Ç.氏が協力したことを決定づけた。早朝スルチュ市へ向かった警察は2名の容疑者の家宅捜査を行なった。爆弾装置が車に積み込まれた農場の小屋でも、警察犬を使用した爆弾の捜索が行われた。身柄を拘束されたM.D.とA.Ç.は、捜査が完了した後、カイセリ県へ連行される。

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( 翻訳者:松永拓人 )
( 記事ID:26508 )