雪で路が閉ざされたビトリスの村人、救援を要請
2012年06月03日付 Zaman 紙

国内の多くの県にて人々がうだるような暑さに苦しむ一方、ビトリスのアーチキョプリュ村の人々は、6月に入った今もなお雪に苦しんでいる。

アーチキョプリュ村のスプヒ・デルセ村長は、以下のように話した。「厳しい昨年の冬を越え燃料は尽き、家では日用品の備蓄も使い果たしました。水路は壊れ、道路には6月になったというのに未だ5メートルもの雪が積もっています。購入した燃料の薪や日用品は、雪のために背負って村まで運ばなくてはなりません。なぜなら自動車や馬、牛といった動物は、雪の山を越えることができません。道路再開のため、県特別行政チームに救援を求めました。彼らは村にショベルカーを送り、高さ5メートルの雪で閉ざされた道を開いてくれました。そのおかげで、ずいぶん楽になりました。」

アーチキョプリュ村の住人の一人であるラウフ・ダヌッシュマンさんは、今年は厳しい昨年の冬の寒さが原因で苦しんでいると述べた。そして6月に入ったにもかかわらず、未だ雪に苦しんでいるとも話した。

燃料の薪や、タンドールオーブンで使用するための乾燥したカシの小枝(çeper)が村に残っていないというダヌッシュマンさんは、さらに以下のように話した。「われわれの村はご存じのように高地にあり、一年中雪を見ることができます。毎年降り積もった雪は、5月初旬には溶け始め、道路も通れるようになります。しかし今年は、昨年冬の厳しい寒さにより15メートルもの積雪となり、6月の日差しでさえこの雪を溶かすことができませんでした。このような状況下で、村に暮らす者として自分たちで道を開く努力もしました。しかしわれわれの力では及ばなかったため、県特別行政チームに救援を求めました。ありがたいことに、彼らも応援を送って下さり、道路を開通させてくれました。彼らに感謝しています。」

また村人の一人であるグヤセッティン・アヤズさんも、以下のように話した。「6月の雪は美しさが一段と違います。道路も開通し、これからは自動車で村に薪を運ぶことができます。」

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*çeperという言葉につき、twitter を通じご指摘いただきました。修正いたしました。ありがとうございました。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:26599 )