イランを標的とした新たなコンピューターウイルスが発見
2012年05月30日付 Mardomsalari 紙

 「スタックスネット」と同様に、対イラン用に設計された新たなコンピューターウィルスが発見されたとの報道が、昨日のイラン関連の最重要ニュースとして、世界のメディアで伝えられた。

 ワシントンポストの報道としてターブナーク通信が伝えたところによると、この新たなウィルスは「フレイム」という名で、スタックスネットよりもサイズが20倍大きいという。しかしこのウィルスはスタックスネットとは異なり、破壊ではなく諜報を目的とするウィルスだとされる。

 同紙の報道によると、このウィルスの複雑さから、専門家らの間では、これが国家による支援の下で進められているプロジェクトの一部で、恐らくはアメリカないしシオニスト体制〔=イスラエル〕によって設計されたものではないかとの推測が強まっている。

 CNNやBBC、フォーブス、ABCニュースといった他のメディアもまた、このニュースを伝えている。こうしたなか、シオニスト体制のヤアロン戦略担当相は、「イスラエルは優れた技術を有しており、こうした技術的成果のおかげで、あらゆる種類の可能性が我々にもたらされている」と述べた。

 エンテハーブ通信の報道によると、エルサレム・ポスト紙は上記のヤアロン氏の発言を、フレイム・ウィルスによる対イラン攻撃にイスラエルが関与していることを示唆するものだと指摘しているという。

 エルサレム・ポスト紙は次のように報じている。

ネタニヤフ政権の副首相(=ヤアロン)の発言は、イスラエルがイランのコンピューターに攻撃を仕掛けているフレイム・ウィルスの首謀者であることを示唆するものである。ヤアロンは「イランを深刻な脅威と見なす者ならば誰でも、同国にダメージを与えるために、何らかの特別な対策を講じるだろう」と述べている。

 あるイスラエルのネットワーク・セキュリティーの専門家は、エルサレム・ポストとの会見のなかで、「フレイム・ウィルスは、自宅の地下で二人ばかりの人間によって作られるようなものではない。むしろ、大規模で組織化された集団がそのバックにいるはずだ」と述べているという。

 この人物は、「おそらく、このウィルスを制作するために数年が費やされただろう」とも述べている。

 他方、デブカ誌の情報サイトは、「フレイム・ウィルスはイランやイスラエルをはじめとする様々な国で姿を現すようになって、ほぼ5年が経っている」と伝えている。

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( 翻訳者:8410111 )
( 記事ID:26632 )