ディヤルバクルにトルコ最大のモスク建設へ
2012年06月07日付 Radikal 紙


ディヤルバクルのアタテュルク・スタジアムがある場所に、収容人数20,000人規模の、トルコ最大のモスクが建設される。

およそ42年間使用されてきたディヤルバクル・アタテュルク・スタジアムがある51,000㎡の土地に、トルコ最大のモスクが建設される。ディヤルバクル県宗務局によると、ディヤルバクルの玄武岩を使って、メディナの預言者のモスクに似せて建てられるモスクは、20,000人が一度に礼拝できる大きさになると見込まれている。身体障害者らが快適に礼拝を行い、また、説教を聞くために、モスクに特別な部屋が作られる。

ディヤルバクル県のムフティーであるニメトゥッラー・エルドームシュ氏がアナトリア通信の記者に行った説明では、この職に就いてから今日まで、ディヤルバクルにおいて自らの職責に関わることに取り組んできたと述べた。

エルドームシュ氏は、県の人口が増加した結果、ウル・ジャーミには様々な歴史的特性があるが、すでにこの都市が求めるものに応じられる状況ではないと語り、必要性に応じるため、中心市街地にトルコ最大という特徴を持ったモスクの建設を計画したと説明した。

エルドームシュ氏は、集合住宅局(TOKI)もまた、ディヤルバクルに新しいスタジアムを建設しようとしていて、現在のスタジアムの土地が、中心的な役割を持つモスクにとって適しているとする報告書を準備したと述べ、「その後、この報告書を宗務庁長官と確認し合いました。直後に首相がディヤルバクルを訪問した際に、新しいスタジアムを建設するという良い知らせをもたらしました。それに続いて、ディヤルバクルに数万人が一度に礼拝するモスクを建設すると話しました」と語った。

障害者のために手話と音声案内

エルドームシュ氏は、モスクは、20,000人が同時に礼拝できる場として設計されていると説明し、特に障害者が礼拝するために必要な細かい工夫が考えられていると語った。

また、モスクには障害者を含むグループが使用できる場所も設置されると述べ、次のように話した:
「障害者のためにあらゆる準備がされます。視覚障害者のみなさんは、だれにも助けを求めることなく、彼らに用意された場所へ、音声案内に従って、杖や靴を置いて礼拝することになります。車いすを使う皆さんも、車いすにガロッシュ(カバー)をはかせ、手助けなしに、最前列でフトバを聞くことができ、礼拝することができるよう準備がされます。聴覚障害者のためにも、通常の説教やフトバを専門家が手話で説明します。寝たきりの人や障害者の家族も、「子供をつれて、どこにいけるだろうか」と心配しなくてよくなります。家族は、気兼ねなく障害をもつ子供たちをここへ連れてくることができます。彼らのための場所となります。こうした人たちのための専門の職員が配置されます。トルコ最大のモスクは、金曜礼拝時に数万人もの人が礼拝可能となり、障害者にも配慮し、メディナの預言者のモスクに似ているということで、トルコ国内で他に例がありません。メディナにある預言者のモスクでは何万人もの人が一度に礼拝を行います。ディヤルバクルで建設されるモスクは、メディナの預言者のモスクに似たものになります。ディヤルバクル産の石を外装に用い、施工することを望んでいます」

寄付により建設

全てのディヤルバクル県民が、最初から最後まで、モスク建設へ発言権をもつとエルドームシュ氏は強調し、「彼らに対、このようなプロジェクトを準備するということは、ディヤルバクル県民が、このモスクの所有者になるということです」と述べた。
エルドームシュ氏は、このモスクの建設のために、政府やその他に支援を要請するつもりはないと述べ、次のように続けた。

「全て、ディヤルバクル県民からの援助(寄付)で行われます。完全に市民の精神が尊重されます。ディヤルバクル県民は、「これは私のものだ。私のモスクです」と言って、自分たちのものだと主張することができます。社会平和実現のため、このモスクはとても重要なステップとなります。公平性の拠り所となります。寄せられる寄付でモスクが建つと信じています。新しいスタジアムが完成してから、モスクの建設を始めます。こうした時間的割り当ての中で、技術的な作業を進めることになるでしょう。モスクの名前として、預言者のモスク、と付けようという案がありますが、名前に関しても公募する予定です。モスクの名前は、ディヤルバクル県民が付けることになります」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:26644 )