通信簿もらって、さあ夏休み
2012年06月08日付 Zaman 紙


2011-2012教育期間が、昨日通信簿が配られて終わりを迎えた。1684万5千人の学生と77万5千人の教師の夏休みが始まった。

今年入学した125万9千人の初等教育児童がはじめて年度末の通信簿をもらったが、専門家は保護者へ重要な警告をしている。通信簿に悪い成績である子供たちにきつく当たってはいけないと述べるファーティフ大学心理学アドバイザーのハ-カン・メタン氏は、「保護者は、通信簿がよくなかった子供たちへ怒っても問題は解決されない。より悪い結果が生まれるであろうことを知っておかなくてはならい」と述べた。

1684万5千人の学生が昨日鳴った最後のベルとともに3カ月の夏休みに入った。学校で通信が配られ、今年学校生活1年目を過ごした125万9千人の児童もはじめて学年末の通信簿を受け取った。国民教育大臣のオメル・ディンチェル氏は、成績のみに焦点を当てることは間違っていると述べ、一方専門家らは悪い成績をとってきた子供たちのため昨日も、警告を行った。

幼稚園、初等教育と中等教育の学生と77万5千人の教師の夏休みが始まった。今年学校が始まった125万9千人の初等教育児童もはじめて学年末の通信簿を受け取った。オメル・ディンチェル国民教育相は、省のインターネットサイトで公表した保護者へ向けてのコメントで、子供たちの通信簿について何か言う際に、「直接成績に焦点を当てるのではなく、子供の個性に注目し、彼らのかけている点と何が必要であるのかを示す」よう努めてほしいと述べた。

イスタンブルで2500万人の生徒が通信簿を受け取った一方、10万5千人の教師にも年度を終えた安堵が見られた。バーヂュラルのイブン・シーナー・アナドル高校で行われた修了式には、イスタンブル県知事フセイン・アズニ・ムテュル氏、イスタンブル県国民教育責任者のムアンメル・ユルデュズ氏、バージュラル区知事のヴェイセル・ユルダクル氏とバーヂュラル市長のロクマン・チャウルジュ氏が参加した。

■怒っても問題は解決しない

毎年通信簿の季節になるといわれるように、今年も 専門家は、保護者に警告した。通信簿で悪い成績をとってきた子供たちへきつく当たらないとし、両親に注意を促したファーティフ大学心理学アドバイザーのハ-カン・メタン氏は、「保護者は通信簿がよくなかった子供たちへ怒っても問題は解決されない。それどころか、より悪い結果が生まれることもあることを知っておこう」と警告した。メタン氏は、通信簿は単なる1つの結果であり、「元来重要なのは、子供の健康と幸せである」と述べた。

心理学アドバイザーのハ-カン・メタン氏は、「保護者は、子供たちを3カ月間の夏休みで楽しませると同時に、欠けている部分を改善させなければならない。子供たちを怒るのではなく、成績の悪かった科目がなぜ悪かったのかを検討し、改善できるよう仕向けなければいけない。さもなければ、子供たちは学校から遠ざかってしまう」と続けた。

■成績を母が読んで教えた

イブン・シーナー・アナドル高校学ぶ視覚障害生徒のエブル・トパル君は、昨日通信簿をもらったひとりだ。文化系の学生であるエブル君は、11年生に進級した。通信簿の成績は、母親が彼に読んで教えた。初等教育をテュルカン・サバンジュ視覚障害小学校で終えたエブル君は、そこにいたときは、他の本などと同様に通信簿が彼ら用に準備され、点字で通信簿を受け取ったと述べ、通信簿をもう1度点字で自分で読みたいと続けた。トパル君は、音読サ-ビスを受けられてはいるが、本に触れながら読むのが好きだと述べ、初等教育中の図書館の点字本が懐かしいと述べた。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:26651 )