保健省、校内喫煙の危険について警告:麻薬中毒も蔓延(3)
2012年05月31日付 Mardomsalari 紙
さてこうした観点から、麻薬中毒問題や若者、特に中高生問題の識者や関係機関は、適切な対策を提示して、この悪しき現象がこれ以上、罪なき子供たちの間で広がらないようにすることが肝要だろう。
ところで生徒たちの間での麻薬中毒の増加との関連で、保健相の顧問を務める人物は、若者や青少年における喫煙について、「イラン国内の学校内における喫煙の開始年齢〔の低下〕は、〔イラン社会に〕危険を告げる一つの警鐘となっている」と指摘している。
イラン学生通信の報道によると、ハサン・アーガージャーニー博士は、「禁煙週間」の集会のなかで、次のように述べた。「残念ながら、タバコをめぐる国内の状況は、理想と乖離している。もちろん、タバコとの闘いや抑制に関する取り組みもなされており、その結果、1386年〔西暦2007年〕以降、現在まで、国内でのタバコ消費量の伸びは見られないが、しかし他の喫煙方法、特に水ギセル人気に対する懸念は依然として残ったままだ」。
同氏はさらに、次のように続けた。「水ギセルへの人気が広がっている。この問題では、私たちは特に女性たちについて懸念している。女性における心臓病の発症は、女性ホルモンのおかげで男性より10年遅いが、しかし喫煙によって、女性が心臓病に罹患する可能性が増えてしまう。そのため、喫煙習慣のある女性たちが心臓病を発症する危険性には、きわめて深刻なものがあるのである」。
同氏はさらに、とりわけ若者や女性たちの水ギセルの使用を抑えることが、私たちの戦略的政策の一つとなっていると指摘した上で、「世界の喫煙人口について言えば、タバコ生産国の喫煙人口は発展途上国のそれよりも少ない。実際、世界の喫煙者の84%が発展途上国に住んでいるのだ。また、発展途上国では毎年、喫煙量が3.4%ずつ増加している。さらに、毎年世界中で7億人の子供が、親の副流煙に晒されている」と述べた。
同氏はまた、次のように強調した。「国内における喫煙状況の改善が必要だ。学校内における喫煙開始年齢〔の低下〕は、〔イラン社会に〕危険を告げる一つの警鐘となっている。教育省はこの問題で、大いなる使命を帯びている。入手した統計によれば、国内の13歳から15歳までの青少年の3%が喫煙者であるという。また、青少年の4割以上が、両親の副流煙の吸引に晒されている」。
同氏の話によると、毎年世界で600万人の人が、喫煙による病気が原因で命を落としており、そのうち60万人は副流煙を吸っただけで、彼ら自身は喫煙者ではないという。イランでも、毎年3万6千人が喫煙による病気が原因で命を落としているとされる。
同氏は18歳未満の人にタバコを販売することを禁止する必要があると強調した上で、「鉱工業商業省は、タバコ製品の販売所を整備する必要がある。公共の場におけるタバコおよび水ギセルの使用を禁止する法律は進歩的であり、是非検討の上、施行するべきだ」と述べた。
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( 翻訳者:8408114 )
( 記事ID:26672 )