アフマディーネジャード大統領「5+1諸国の多くはイラン国民の敵」
2012年06月05日付 Mardomsalari 紙
アフマディーネジャード大統領は、「〔世界の〕諸国民の意志の行使というイマーム・ホメイニーの理想が実現される素地が、今や世界中で準備されつつある。諸国民は目覚め、人の手で作られた偽りの国境は消えてなくなり、世界の民衆の一般的要求は互いに接近しつつある」と強調した上で、「気高きイラン国民やエジプト国民は、こうした道のりにおいて、世界の他の諸国民にとって先駆的役割を果たしている。両国民は正義の実現と、神の唯一性・一神教信仰の世界支配実現のために、互いに先駆者となって、団結する必要がある」と述べた。
イラン学生通信によると、アフマディーネジャード氏はイスラーム革命の偉大なる創始者〔=ホメイニー〕の23回忌に出席するためイランを訪れたエジプトのメディア関係者や新聞記者、編集長らとの面会の中で、エジプトとその国民は心情的・文化的近接性といった点で、イラン国民にとってきわめて親しみやすい存在だと指摘した上で、「偉大な文化、歴史、文明を享有し、人類社会の歴史と文明の中で重要な役割を担っているイラン・イスラーム共和国とエジプト両国は、これまで精神的・文化的要素によって結びついてきた」と述べた。
大統領は、イランとエジプトの両国民は常に、人類の自由と高潔さを追求してきたし、国際社会の状況改善を求めてきたと述べ、さらに「イラン・エジプト両国民は、常に自国民の間に愛と高潔さを広めようとしてきたのである」とも述べた。
〔‥‥〕
アフマディーネジャード氏は、イランの核問題、及びこれとの関連におけるイラン国民の敵による威嚇に関する、エジプトの「アル・アフバール」紙編集長の質問に答える中で、次のように述べた。
核をめぐる話題や言いがかりは実のところ、抑圧者たちがイラン国民に対して行っている、〔イランを非難するための〕口実探し、妨害工作のほんの一例、一端にすぎない。彼らは、実際はイラン・イスラーム共和国の理想、存在、ポリシーに異を唱えているのであり、どのようなことをしてでも、イラン国民の進歩の前に立ちはだかり、それを妨げようとしているのである。しかしイラン国民は常に、〔敵による〕こうした行動に立ち向かってきたし、自らの才能や能力を支えにして、さらなる高みと進歩に向けて歩み続けることに成功してきた。実際、今や敵が我々を脅迫してきても、イラン国民はそれを嘲笑うだけである。
大統領はまた、「なぜイランと5+1(安保理常任理事国5カ国とドイツ)による協議の前に、イラン・イスラーム共和国は問題のより良い解決のために、アラブ諸国とこの問題について話し合おうとしてこなかったのか」とのエジプトのテレビ局、ならびに「アル・アーラム・アル・ヤウム」紙の記者からの質問に対して、「5+1諸国の多くは、イラン国民の敵であるが、しかし私たちはアラブ諸国とは友人であり、兄弟であって、常に彼らと話し合う用意がある。議論や協力、対話が必要ならばいつでも、イランはそうする用意が完全にできている」と述べた。
この記事の原文はこちら
関連記事(最高指導者が禁止:「立ち止まること」「自惚れること」「奢侈に走ること」)
( 翻訳者:8408019 )
( 記事ID:26696 )