アフマディーネジャード大統領、伝統医療の復活を訴える
2012年06月11日付 Iran 紙
【政治部】アフマディーネジャード大統領は、イラン人の精神的・知的財産としてのイランの伝統医療は、今や脇に追いやられてしまったと指摘した上で、伝統医療の復活の必要性を強調した。
マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、国民展覧会「イランの薬草、天然加工品、伝統医療」の開会式で、「残念なことに、過去200年でイランの医療に〔伝統との〕断絶が生じてしまった。そのことによって、この〔伝統的な〕医療を発展させようというイラン人の歩みにも、深刻なダメージが及んだ」と述べた。
大統領は天然に存在するものの可能性を活用することの必要性を強調した上で、「人間のあらゆる痛みを癒す手段は自然の中に隠されている。そして今復活させなければならないのは、こうした〔人間と自然の間の〕双方向的で誠実な関係なのだ」と明言した。
大統領は「この重要かつ経済的な可能性をフルに活用する必要がある」と指摘し、さらに「イランでは、イブン・スィーナーのような学者がこうした可能性を活用して、イランの伝統医療を世界中の人々に提供してきた。それは、自然を活用することを基本とする医療だった」と続けた。
大統領はその上で、「自らの精神的・知的財産を参照し、この大いなる資本を復活させるべき時が、今来ているのである」と強調した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26708 )