ハッキャーリーで銃撃戦、8人殉死、PKK18人死亡
2012年06月19日付 Radikal 紙
襲われた国境基地
ハッキャーリー県のダールジャ地区で、PKKが3つの地点でトルコ軍部隊へ攻撃を行った。現場からの最初の情報によると、この衝突で8人が殉死、PKK18人が死亡した。
ハッキャーリーのイラク国境のシェムディンリ郡のダールジャ地域で、今朝、部隊に対し、PKKに属するグループが重火器による攻撃を行った。その後、PKKと軍の間で発生した銃撃戦で8人の兵士が殉死し16人の兵士が負傷した。デレジク警備小隊司令部に属する国境上の軍部隊基地に対し、イラク方面から侵入したPKKメンバーは午前5時ごろに3方面から重火器によって攻撃した。攻撃に対し兵士はすぐに反撃を加えた。PKKによって行われた最初の攻撃によって8人の兵士が殉死し、16人の兵士が負傷した。
■殉死者の氏名が明らかに
卑劣な攻撃で殉死した兵士の氏名は以下の通り。アリ・ギュムシュ曹長、ジャヒット・クルチュ歩兵伍長、イサ・サユン歩兵伍長、ウムト・ブルト歩兵卒、アリ・ヤシン・エルオスマンオール歩兵卒、ムスタファ・テュルクメン歩兵卒、ヤシャル・ドイムシュ歩兵卒、サメト・ブテュン通信兵卒。
■負傷者二人はヴァンへ搬送された
一方、ハッキャーリー県立病院で治療を受けていた負傷兵2名はヴァンへ搬送されたことが明らかにされた。重傷の4人の兵士もハッキャーリー県立病院で手術を受けたと伝えられた。
■PKK18人死亡
ハッキャーリー県知事オルハン・アリムオール氏は「衝突で8人の兵隊が殉死し、テロリスト10人が死亡した」と明らかにした。現場へ空、陸から支援部隊が派遣され衝突が断続的に続いていると述べた。1日中続けられた攻撃でPKKメンバーがさらに8人死亡した。このように殺されたPKKの人数は18人へと増えた。シェムディンリ郡と近くの部隊から、衝突が起こった国境地帯へ救急車と兵士が派遣された。
■チュクルジャ郡でも空爆
攻撃ののち、チュクルジャ郡でも大規模な空事作戦が行われた。10時40分からハッキャーリーから来た戦闘機がチュクルジャ郡の上空を通過し、イラク方面へ向かったのが確認された。
■軍司令官ら現地へ
事件の後で、参謀長官ネジェト・オゼル将軍、陸軍総司令官ハイリ・クヴルコール将軍と軍警察参謀長官ベキル・カリョンジュ将軍も現場へ向かった。軍司令官たちはハッキャーリー、ユクセコヴァとともに攻撃を受けたイェシルタシュ警察へ向かい見聞を行う予定であると伝えられた。
■大臣らも現地へ
ベシル・アタライ副首相とイドリス・ナーイム・シャーヒン内務大臣は、攻撃を受けたユクセコヴァへ向かうためにヴァンに入った。専用機でヴァンに入った大臣たちは少しの間、空港で待機し、事件に関するブリーフィングを受けた。その際、一人の軍人が現場の立体地図を大臣へ示した。アタライ副首相は空港の出口で会見を開いた。アタライ副首相は「痛ましいテロ事件が起こった。8人の兵士が殉死した。2人の重傷者がいる。ご存知のように参謀長官と軍司令官たちはユクセキオヴァにいる。私達も負傷した兵士たちを訪ねて、情報収集ののち、ユクセキオヴァへ向かう。」と述べた。
ベシル・アタライ副首相とシャーヒン内務大臣はヴァン市教育研究病院へ向かい、病院長から負傷した兵士に関する情報を得た。大臣たちはさらに後にユクセキオヴァに向かうために出発した。
■さらに3人の兵士が負傷した
オルハン・アリムオール・ハッキャーリー県知事は進行中の作戦によってさらに3人の兵士が負傷したと述べた。攻撃によって負傷した16人の兵士と合わせて負傷した兵士の数は19人となった。
ハッキャーリー当局が死亡した18人のPKKに関して行った文書発表の後、ハッキャーリー県知事オルハン・アリムオールも県庁で記者会見を行った。マフムト・チャーラヤン県軍事警察司令部大佐 とツガン・エルギュル警察署長と共に記者会見を行ったアリムオール知事は作戦は続行中であると述べた。アリムオール知事は祖国防衛を遂行していた兵士へ対し行われた攻撃は、必ず報復されると述べた。
新聞記者に対する質問に答えたアリムオール市長は駐屯所に対し行われた攻撃は3つの異なる方向から行われたと述べた。一機のヘリコプターから爆撃されたという主張は確実に間違っていると述べた。
■ハタイでも兵士一人が死亡
一方、ハタイ県のベレン郡でも治安部隊とPKKの間で起こった衝突で一人の兵士が殉死した。昨夜、ハタイ県ベレン郡マズジャク谷地点で、9時26分頃、治安部隊とPKKのメンバーとの間で衝突が起こった。ハタイ当局はインターネット・サイトで行われた発表で、軍警察部隊のコマンド、ドウカン・シッティが衝突で負傷しイスケンデルン国立病院へ搬送されたと伝えた。知事は、数時間後、施された全ての処置にも関わらず助かることなく亡くなったと伝えた。
知事は会見で「殉死した者へアッラーより慈悲が恵まれますように。悲しみに包まれる家族へ哀悼の意を表します。攻撃を実行したテロリストを無力化するために行われる作戦が警備部隊によって実行されています」と表明した。
■アメリカは攻撃を非難
アメリカ大使リチャルドーネはハッキャーリーでのテロ攻撃に関するメッセージを発した。ハッキャーリーで起こった悲惨な攻撃を最も強い形で非難すると述べたリチャルドーネは会見で以下のように述べた。
「合衆国とアメリカ国民の名のもとに命を落とした家族へそして近親者へ最大限の哀悼の意を表します。負傷された方々が一刻も早く回復されることを望みます。
どんな政治的理由もしくはどんな信仰に基づいていてもテロリズムを許容することはできません。盟友である合衆国は公にテロリスト・グループと認定しているPKKに対する、トルコ国民そして政府の闘争への支援を続けます。」
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:26766 )