ハーメネイー最高指導者「国会の独立の名の下に政府に反対すべきではない」
2012年06月14日付 Jam-e Jam 紙
「優れた法律を作り、政府を注意深く監督することができるかどうかが、国会が活気に満ちているかどうかの明確な指標となる」
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日、第9期国会に国民の代表として選ばれた者たちとの面会のなかで、「国会は自らの重要かつ根本的な義務を果たすにあたって、活気に溢れ、躍動感と歓喜に満ちた議会の指標となるものを享受するとともに、政治的・道徳的・金銭的次元において健全な議会であらねばならない」と強調した。
最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、ハーメネイー師は〔‥‥〕神の永久の力への信頼こそ、イスラーム共和国の力と発展の秘訣であるとの見方を示し、「物質にまみれた混乱した世界の中にあって、イスラーム体制は神と人間の価値を守るために立ち上がった。国会議員たちはこのことを深く理解した上で、神との関係を強化させることこそ、成功を手に入れる真の秘訣であるということをきちんと認識する必要がある」と指摘した。
同師はまた、イスラーム共和国に対する抑圧諸国の敵意は、覇権主義者たちの略奪者としての本質から生じたものだとした上で、「当てこすりや皮肉をこめて、世界を〔イスラーム共和国〕体制との対立関係の中に置くべきではないなどと言う者がいる。しかしこうした指摘は、熟慮不足から出たものでしかない。なぜならば、宗教的統治や宗教的人民主権の理念が〔イランによって〕提起されれば、必然的に、この体制〔=イラン・イスラーム共和国〕、この国民〔=イラン国民〕との対立へと、世界のファラオたちを駆り立てることになるからだ」と述べた。
〔‥‥〕
他者の名誉への攻撃は慎まれよ
イスラーム革命最高指導者は他者の名誉に対する攻撃を慎むことができるかどうかも、国会の健全性を図るもう一つ重要な指標であると指摘した。
ハーメネイー師は国民の代表者たちに対して、「あなた方の発言は〔マスメディアという名の〕全国規模の拡声器を通じて発せられているということに注意すべきだ。〔それゆえ〕他者の名誉を攻撃したり、証明されていないような疑惑を表明したり、個人の私的な問題をあげつらったりするようなことは、厳に慎まねばならない」と述べた。
アーヤトッラー・ハーメネイーが明確に批判したのは、一部の国会議員が他の議員や政府当局者についてコメントする際に、喧騒や論争を引き起こしていることについてであった。革命最高指導者は、次のように強調した。「国会は理性的な対話の場であり、このことは他人についてコメントする際の喧騒とはまったく相容れない。こうした驚くべき悪習は、国会の場から根絶されねばならない」。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、議会の独立はきわめて重要なことであり、立法府の健全性を図る指標の一つであるとの認識を示しつつ、「過去のすべての政権ならびに国会で注意を促してきたことだが、国会の独立性の名の下に、あらゆる問題をつかまえて政府に異議を申し立てるようなことがあってはならない。もし反対意見があるのであれば、国会はこうした種類の無益な態度は控えつつ、その件で法律を定めるべきである」と述べた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、心を一つにして連帯することこそ、今日重要かつ必要とされていることに他ならないとした上で、「これは考えを一様にせよ、という意味ではない。意見の相違を表明することは、誰に対しても否定されない。しかしながら意見や好みが異なっていても、それと同時に〔国会は〕政府当局と互いに手に手を取り合う関係であるということ、われわれは皆、共に国を発展させ、革命の目的を実現するために前進しているということだけは、はっきりとさせておかねばならない」と語った。
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( 翻訳者:8408019 )
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