ラフサンジャーニー「最高指導者はハサン・ホメイニーに対する侮辱行為に不快感を抱いている」
2012年06月07日付 Mardomsalari 紙

【政治部】一部の組織化された小規模集団が、イスラーム革命の創始者〔=ホメイニー〕の記念行事で、国内外のゲストの目の前で、〔ホメイニーの孫にあたる〕セイエド・ハサン・ホメイニーの演説を妨害し、政治活動家やマルジャエ・タグリード(宗教の最高権威)たち、体制の重鎮らから大きな反発を招いたのは、今から2年前のことだ。この出来事は汚点として、しばらくの間人々の話題にのぼり、幾度となく非難の対象となったものだ。

 そしてついに、大統領がこの後味の悪い、極端な体験を味わう番となった。今年のイマーム・ホメイニーの逝去記念日の夜、一部の者がマフムード・アフマディーネジャード大統領を非難する行動に出たのである。その結果、大統領は首尾よく自身の演説を続けることができなかった。

 またセイエド・ハサン・ホメイニー師にとっても、2年前にホメイニー廟で彼を襲った出来事が今回も再び繰り返された。しかし前回とは異なり、少数の者による今回の犯罪行為にはあまり派手さはなく、すぐに静まり、ハサン・ホメイニー師も自身の演説を続けることができた。いずれにせよ、ここ最近、社会は〔極右による〕非理性的な振る舞いに悩まされてきたわけだが、こうした民衆煽動的な行為はすでに行き詰まりに陥っているように思われる。

 さてこれに関連して、ラフサンジャーニー公益判別評議会議長はイマーム・ホメイニー研究所の幹部や教授、および選抜学生たちとの面会のなかで、〔‥‥〕ホメイニー廟でのイマーム・ホメイニー逝去記念日の祭典で一部の利己的な過激分子が、イマームの「忘れ形見」〔=ハサン・ホメイニー〕に対して冒涜的行為に走ったことに遺憾の意を示した上で、〔他人に対する〕侮辱行為や狂信を受け入れることはできないとして、次のように述べた。

驚くべき矛盾である。全国のイマームを愛する人民各層が団結への期待を胸にホメイニー廟の前に集まる記念日に、少数の組織化された正体不明のグループが、テレビ中継の最中、数百万者もの人々の眼の前で、イマーム〔・ホメイニー〕一族と国の責任者たちを侮辱しても構わないなどと、どうして考えることができるのだろうか。彼らは単なるならず者、ということなのだろうか。


 公益判別評議会議長は、〔一部の者が〕イマーム・ホメイニーの孫に対して、それも偉大なる亡きイマームの記念日に過激な行動を取っていることに、ハーメネイー最高指導者は不快感を示していると指摘した上で、「こうした過激な行動は、大衆独裁の明確な徴候である。これを防がなければ、体制の根本に傷が付くだろう」と続けた。

 同師は過激主義〔の跋扈〕に遺憾の意を示した上で、「過激主義と民衆扇動は長き歴史を通じて、イマーム・アリーの時代から、〔アリーを殺害した〕ハワーリジュ派という形で存在してきたし、今も、新たな形態、新たな手法で存在している」と指摘した。

〔‥‥〕

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(ハサン・ホメイニー師の演説がヤジで中断に:ホメイニー逝去記念日で)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26786 )