墜落偵察機のパイロットの5歳の子、父の消息を待つ
2012年06月23日付 Hurriyet 紙


シリア側に撃墜された空軍機のパイロットの名前が明らかにされた。パイロットの名は、空軍学校2002年卒業のギョクハン・エルタン大尉と同校2009年卒業のヒュセイン・アクソイ少尉である。外務省が現地時刻16時に行なった説明では、2名のパイロットはまだ見つかっていないという。
シリアの領空を侵害したとして撃墜されたトルコ空軍用RF-4E型偵察機のパイロットの1人、ギョクハン・エルタン大尉の家族はマラトア県で不安の中知らせを待っている。

イズミル県空軍基地2号棟でパイロットの教官を務めるマラトア県出身のギョクハン・エルタン大尉(30)は、昨年マラトア県エルハチ空軍基地7号棟で第173飛行中隊に任命された。既婚者で一児の父である同氏は、昨日10時30分にマラトア県エルハチ基地からハサン・ヒュセイン・アクソイ少尉と共にRE-4E型ファントム機で飛び立った。地中海上空で偵察を続けていたが、11時58分に連絡が途絶えた。

連絡が途絶えたことを受けて、上空と海上での捜索・救助活動が始められた。マラトア県エルハチ基地、アンカラ県エチメスグト基地、アダナ県インジルリキ基地からは軍用機やヘリコプターにより、連絡が途絶えた付近での捜索活動が行われ、メルシン県やイスケンデル県からは攻撃艇や沿岸警備船によって捜索が行われた。

参謀司令本部が昨日14時45分に行なった軍用機に関する説明により、緊張が続いた。エルドアン首相は、エセンボア空港で開かれた記者会見で、事の推移を見守っていると語り、シリアと協力して捜索が行われると述べた。その後、RF-4E型偵察機がシリアの領空を侵害したとしてシリアによって撃墜されたことが判明した。

■パイロットの安否は不明

シリアが撃墜した軍用機のパイロット達の捜索は今日も続いており、これまで軍用機のいくつかの破片が見つかっている。総力をあげて捜索・救助活動が行われているものの、パイロット達の安否はまだわかっておらず、親族は不安の中事の進展を見守っている。

空軍官舎にすむ、撃墜された軍機のパイロット・ギョクハン・エルタン大尉の妻と5歳の息子、そしてトゥルグトオザル地区に住む両親は、捜索・救助活動の知らせを待ち続けている。大尉は以前、エルカン・エルトンという名であったが、(改名の手続きをし)裁判所の決定によりギョクハン・エルタンに変更したという。

ギョクハン・エルタン大尉の父、アリ・エルトン氏の家には、親しい人々がつめかけている。親戚や隣人とテレビのニュースをずっと見ている父親は、いつ来るかわからない知らせのために常に受話器の横で待機している。しかし事件から24時間が経った今も十分な情報が寄せられていないという。アリ・エルタン氏は「ずっとニュースを見ている。軍機がシリア側により撃墜されたことはわかったが、息子の安否については知らせがない」と語った。

親しい友人たちは、ギョクハン・エルタン大尉は優秀なパイロットであり、彼が無事であることを祈っていると述べた。

■第二パイロットのアクソイ少尉
ギョクハン・エルタン大尉と共に墜落した機内にいた士官は、ハサン・ヒュセイン・アクソイ少尉であることが判明した。
空軍学校を2009年に卒業したアクソイ氏は、ヨズガト県出身であると伝えられている。

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( 翻訳者:松永拓人 )
( 記事ID:26816 )