医薬品、為替の影響で高騰
2012年06月24日付 Yeni Safak 紙


アブディ・イブラヒム社最高責任者ジャンダン・カラバール氏は、現在薬の価格が大きな問題となっていると述べて、「昨年25~30%近く為替レートが上がった。社会保障機構(SGK)は、自ら定めた規定に基づいてこの為替レートとの差異を是正する必要があった。しかし残念ながら、社会保障機構は、この為替レートの差異を是正せず、この製薬業においてとても深刻な問題を引き起こした。この為替レートの差が是正されることが必要である。なぜなら、自ら定めた規定を適用しないことは、正しいことではないからだ。為替レートが落ちていたならば、これは適用されていただろう。しかし為替が上がっている時こそ、適用されなければならないのだ。ここに大きな問題がある。私の意見としては、産業が犠牲になった時は、是正されなければならない。私達は、このことを関係者に話しているし、話し続けていく。ただ為替だけが15億から20ドル規模の産業の負担となった。この差異は確実に是正されるべきである。このほかにさらに社会保障機構が行なった値下げがあるが、これは為替とは無関係のものだった。2009年末に20%くらい、2010年と2011年末にも10%ほどの値下げが行われた。もはや耐えられない状況になっていた。国内企業はそれぞれ傘下の会社を売り始めた。このようになると、自国の産業を発展させるとても貴重な機会は我々のもとには残らない。現在(薬の)価格は世界平均をずっと下回り、トルコは薬品分野でもっとも価格の安い国のうちの一つになってしまった」と話した。

■投資部門は配慮されない

カラバール氏は、「今日ある薬のための投資を行った場合、これがオリジナルの薬であれば、平均して10年後に、この薬がジェネリックであれば、3から4年後に市場に出始める。投資家としては、大きなリスクを買うことになる。(薬品には)20年間の特許期間が与えられており、この間、投資家たちは、この薬から投資を回収しようと努める。国は薬品部門には気を配っても、この投資部門まで配慮しようとはしない」と話した。

■トルコ企業は買収されている。

アブディ・イブラヒム最高責任者ジャンダン・カラバール氏は、昨年25から30%ほどの為替の高騰があり、社会保障機構がこの差異を是正する必要があったがしなかったことを述べて、「この薬業界で深刻な問題が起きている。もはや耐えられない状況になっている。トルコ企業はそれぞれ会社を売り始めている」と話した。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:26830 )