MHPバフチェリ党首のバルカン歴訪に、ギリシャ民族主義者と警官隊衝突
2012年06月28日付 Hurriyet 紙


バルカン歴訪を続ける民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首がギリシャを訪問したことに、極右勢力の「黄金の夜明け党」のメンバーと一部のギリシャ系キプロス人が抗議し、テッサロニキのトルコ領事館前で警官隊と衝突した。

ギリシャ訪問2日目に、テッサロニキを訪れたバフチェリ党首と同行した代表団は、アタテュルクの生家を訪問した。

アナトリア通信によると、アタテュルクの生家で訪問者ノートに署名をしたバフチェリ党首は、ノートに「アタテュルクが生まれたテッサロニキにあるこの家は、歴史的価値を全く失っておらず、今後も失わないだろう。この地でムスタファとして生まれ、後に故郷の地でアタテュルクとして亡くなった、正義への訴えと徳の象徴であるガーズィー・ムスタファ・ケマルが残し、我々に委ねたものを受け継ぎ、その名声を傷つけないために、我々ができうる限りのあらゆる努力をすることを皆に信じてもらいたい」と書いた。

テッサロニキのトルコ領事館で一休みしたバフチェリ党首は、この地でテッサロニキ・ムスリム文化教育協会の代表者らと会見した。

■抗議デモの参加者、警官隊と衝突

バフチェリ党首の訪問に抗議する約60人のギリシャ系キプロス人学生がテッサロニキのトルコ領事館前でデモを行った。

ギリシャ系の学生たちがトルコ領事館前で警戒にあたっていた警官隊のバリケード突破を試みると、デモ参加者と警官隊の間で騒ぎになった。続いて、デモに40人ほどの「黄金の夜明け党」のメンバーが加わると、警官隊は、デモ参加者に催涙ガスを使い、退けた。

バフチェリ党首の訪問中、警官隊は、トルコ領事館の周囲で広く警戒にあたっていた。

バフチェリ党首は、アラジャ・イマーレト・モスクを訪問後、テッサロニキのトゥールル・ビルテキン総領事と共にイェディクレ城とテッサロニキ港を見学した。

バフチェリ党首と同行する代表団は正午ごろ、テッサロニキからマケドニアへ移動した。バフチェリ党首は、昨日は西トラキアを訪問し、ギュミュルジネとイスケチェで、トルコ系マイノリティーの代表者らと会見した。

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:26870 )