キプロス共和国(キプロス・ギリシャ政府)の外務省の国賓として南キプロスを訪問したイラン外相のアリー・アクバル・サーレヒー氏は“EUのブラックリストに載っている”という理由でキプロスのテロ対策当局のチームによって逮捕された。
19人の代表団とともに、ラルナカ空港に到着したサーレヒー氏は逮捕されると、暴れ出した。テロ対策当局のチームに抵抗したイランの外交使節団は直ちに南キプロスの外務省に連絡を取った。外務省の介入により、サーレヒー氏は釈放された。南キプロスのポリティス紙は事件を、「キプロス外務省の賓客であるサーレヒー氏を逮捕しようとして、成功してしまった」と報じた。アリティア紙は、サーレヒー氏が原子力庁長官としてイランの核開発計画に関与したために、二年もの間EUに よってブラックリストに載せられていたと書いた。南キプロス外相のエラト・コザク・マルクッリ氏はサーレヒー氏が外務大臣に就任した2010年12月付でリストから除外されていたことを明らかにした。南キプロス・ギリシャ政府のディミトリス・フリストフィアス大統領もサーレヒー氏に謝罪した。
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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:26872 )