シリアで、アラブとクルドの反政府派間の分裂に終止符を打つための重要な一歩が踏み出された。一昨日、シリア人反政府派の統括組織であるシリア国民評議会とクルド国民評議会が共同委員会を設置することで合意した。
2つの反体制派グループ間の政治関係強化を目指す同委員会は、来月中にエジプトの首都カイロにおいて、シリア人反体制派を集めた会議を開催するために努力することを明らかにした。
シリアのクルド国民評議会アブドゥルハキム・バッシャール外交担当は、新委員会が、15人から編成されると発表した。シリアのクルド人は、交渉決裂により、シリア国民評議会から分裂していた。クルド人たちの文化面での要求が、独立や自治を目的としたものだとの主張により、この2つのグループは分裂した。シリアのクルド人グループうをアルビルに集めた北イラク・クルド自治政府のマスード・バルザーニー大統領が、反政府派と団結するよう呼びかけを行っても、評議会のブルハン・ガルユン元議長のクルド人に向けたいくつかの声明が、関係を緊張させた。ザマン紙に情報提供したシリアのクルド人関係者は、ガルユン元議長の後に、国民評議会の議長としてクルド人政治家であるアブデュルバシト・セイダ氏が就任したことが、クルドとアラブの反政府派の間の距離を縮める一歩であると評価した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:26875 )