フェネルバフチェ・ユルドゥルム会長、八百長裁判で有罪判決も、釈放
2012年07月02日付 Hurriyet 紙
八百長裁判の判決が発表された。勾留されていたアズィズ・ユルドゥルム氏、イルハン・エクシオール氏、ユスフ・トゥランル氏、オルグン・ぺケル氏は釈放された。フェネルバフチェのアズィズ・ユルドゥルム会長には、犯罪組織設立の罪で懲役2年6か月、八百長の罪で懲役3年9か月及び罰金100万トルコリラの支払いが命じられた。勾留者たちは、家族に手荷物が引き渡されたあと、16時に釈放された。
メフメト・エキンジ裁判長:「我々はこの裁判のために集中的に作業した。裁判官たちは私以上に大変な労力を費やした。彼らの努力は大きかった。我々も審理の進行のために尽力した。裁判団としてすべての被告人の行動を一人一人調べた。我々の決定に間違いがないことを祈る。仮に誤りがあったとしても法的な手段で正すことができる。
■勾留者は釈放された
‐フェネルバフチェのアズィズ・ユルドゥルム会長、同スポーツクラブ執行部メンバーのイルハン・エクシオール氏、ユスフ・トゥランル・マネージャー、ギレスンスポルのオルグン・ペルケル元会長が釈放された。
■オルグン・ペルケル氏には懲役2年6か月
‐オルグン・ペルケル氏には犯罪組織の設立及び運営の罪で懲役2年6か月が言い渡された。
■最高裁がアズィズ・ユルドゥルム氏への判決を承認したら、同氏は再び刑務所へ
‐裁判所は、フェネルバフチェのアズィズ・ユルドゥルム会長を「八百長、奨励金授受、犯罪組織設立」の容疑において有罪と決定した。同氏には八百長と教唆の罪で懲役3年9か月及び罰金100万トルコリラが、犯罪組織設立の罪で懲役2年6か月、つまり合計で6年3か月の懲役が言い渡された。ユルドゥルム会長は一時的に釈放されたが、最高裁がこの判決を承認した場合、再び刑務所に拘置されることになる。第6222号より前の法律ができる前の同氏の行動については無罪判決が下された。判決によると、フェネルバフチェ対カラビュク、フェネルバフチェ対アンカラギュジュ、フェネルバフチェ対スィバス、エスキシェヒル対トラブゾン、フェネルバフチェ対IBB(イスタンブル広域市スポル)の試合で八百長と教唆が行なわれた。
■アリ・アジャル・ユルドゥルム氏には懲役1年3か月
‐アズィズ・ユルドゥルム氏の兄弟であるアリ・アジャル・ユルドゥルム氏は、犯罪組織に加わったとして懲役1年3か月の判決を受けた。
■シェキプ・モストゥルオール氏には懲役1年10か月10日
‐シェキプ・モストゥルオール氏には八百長に関し懲役1年10か月と10日が言い渡された。犯罪組織に関しては無罪となった。
■イルハン・エクシオール氏には罰金90万トルコリラ
‐イルハン・エクシオール氏は八百長により1年以上の懲役が言い渡された。また90万トルコリラの罰金が科された。八百長が行なわれた試合は次の通り:トラブゾン対ブルサ、エスキシェヒル対トラブゾン、トラブゾン対IBB、フェネルバフチェ対アンカラギュジュ、スィヴァス対フェネルバフチェ
‐ビュレント・ウイグン氏は、犯罪組織に関しては無罪となった。エスキシェヒル対トラブゾンの試合における教唆の罪で懲役11か月7日が言い渡された。
‐エメニケ選手に関する書類は別件とされた。エメニケ選手に関する判決は下されなかった。
‐ギョクセル・ギュミュシュダー氏は無罪となった。
‐ヴェデルソン選手は、トラブゾン対ブルサスポルの試合における教唆により懲役5か月の判決を受けた。
‐ヒクメト・カラマン監督は無罪となった。
‐フェネルバフチェ執行部のハサン・チェティンカヤ氏は無罪となった。
‐イブラヒム・アクン選手には、トラブゾン対IBB、フェネルバフチェ対IBB、ベシクタシュ対IBBの試合により、懲役1年6か月が言い渡された。
‐メフメト・ユルドゥズ選手は、八百長により懲役1年3か月の判決を受けた。
‐ネヴサト・シャカル氏とサドリ・シェネル氏は無罪となった。
‐セルダル・アダル氏には懲役1年3か月及び罰金25万トルコリラが科された。
‐タイフル・ハヴトチュ氏には懲役1年3か月と罰金10万トルコリラが科された。
‐ゼキ・マズルム氏とザフェル・オンデル・イペキ氏は無罪となった。
‐セルジャン・ユルドゥルム氏は無罪となった。
‐ウミト・カラン氏には、トラブゾン対エスキシェヒルの試合における教唆の罪で懲役7か月15日と罰金6万6千トルコリラが科された。
‐セルダル・クルビルゲ氏とセゼル・オズチュルク氏は無罪となった。
■ガラタサライは、「お疲れさま」
ガラタサライ・サッカークラブは、「サッカー八百長」裁判で釈放された者たちに対し「お疲れさま(geçmiş olsun)」とのメッセージを出した。
(ガラタサライのチームカラーである)黄色と赤のホームページには、「我々は、今日発表された判決によって無罪となった、もしくは判決により有罪判決をうけ釈放されたクラブの執行部や選手の方々に対し『お疲れさま』と伝えるとともに、これを機会にトルコのスポーツ界で二度とこのようなことが起こらないように心から願っています」と書かれていた。
■最後の被告尋問
‐メフメト・エキンジ裁判長:書類には30ほどの裁判官の署名があります。この裁判は私の署名をもって、7月2日に始まりました。図らずも今日決定を下すのも私です。あなた方とトルコ国民のためになりますように。
‐メフメト・エキンジ裁判長:我々はあなたを絞首台に立たせることもできます。御嬢さん、そうしたことを考えたことはなかったのですか?
‐アズィズ・ユルドゥルム会長:1923年に連盟が設立されてから今日まで続いてきた悪しき企みが我々の上にふりかかっている。歴史の前で決着がつけられるでしょう。我々は裁判所を信じています。以前言ったことをもう一度繰り返しましょう。たとえ絞首台に立ったとしても、我々の最後の言葉はフェネルバフチェです。
‐イルハン・エクシオール氏:釈放と無実判決を求めます。ここから釈放されて母の手に口づけたいと思います。
‐ユスフ・トゥランル氏:釈放とともに無実判決を求めます。
‐アリ・ルザー・ディズダル弁護士:この悪質な法を解釈するのはあなた方です。この法で罰することはできません。依頼者への無実判決を求めます。
‐被告人たちの最後の発言について質問が始まった・・
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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:26905 )