夏時間恒常化へ、取組みつづく
2012年07月03日付 Hurriyet 紙

タネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源相は、太陽光をさらに有効利用し、エネルギー部門を安定化するために夏時間恒常化に取組むと明言。「我々はこの案件で閣議にプレゼンを行いました。これによりアタテュルク・ダムとまではいかないまでも、中規模ダムに匹敵する程の節約になるでしょう」と述べた。

タネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源相は、太陽光をさらに有効利用するため夏時間恒常化に関して閣議にプレゼンを行ったことを明らかにした。同相は、「ドウベヤズト子午線への移行を提言しました。夏時間へ移行し、再度時計が戻されることはないでしょう」と述べた。この方向で閣議決定が行われれば、2012年10月28日(日)にもう一度時計が戻される。2013年3月には、トルコ全土で最後に時計が進められ、夏時間恒常化が始まることになる。

■ ドウベヤズト子午線

トルコ石炭事業局で実施された経済報道協会(EMD)主催の会議で発言したユルドゥズ大臣は、以下の様に述べた。「当然、閣議決定が行われるでしょう。しかし、私はエネルギー部門の観点から適切な事を伝えたのです。我々は常に他の部門と相互に連携し決定を行います。まず、就業時間は変わりません。私が太陽光と口にする度に『土曜出勤になるのか?』と訊かれました。私は、太陽光について言及しているのです。ドゥベヤズト子午線への移行を提言しました。エネルギー部門の観点から、これが適切だというのが私の見解だからです。太陽光をさらに有効利用すれば、エネルギー部門は安定するでしょう。」

■ ダムに匹敵する程の節約

ユルドゥズ大臣は夏時間恒常化の実施結果に関しても報告を行った。「国民は昼光時にさらに睡眠を取るようになるでしょう。これもエネルギー部門の主要な消費部分を占めます。アタテュルク・ダムとまではいかないまでも中規模ダムに匹敵する程の節約になるでしょう。我々の提言は以下の通りです。夏時間恒常化の暁には、時計の針は再度戻されず、時間変更はなくなるでしょう」。

■ 石油ガス・パイプライン輸送会社(BOTAŞ)は膨大な備蓄を保有しており、天然ガスの値下げはない

BOTAŞが保有する膨大な備蓄を理由に天然ガスは現在値下げしないという。「6月末時点で天然ガスの値上げは実施されませんでした。国際市場における天然ガス価格も未だ下落しておりません。国外の天然ガス価格が下落していないことは当然、好ましくない状態です。これはさらなる備蓄が我々の手元に残ることを意味します。現在、BOTAŞにおける天然ガスのマイナス値が問題となっており、同社は膨大な備蓄を保有しています。但し、天然ガス及び電力の供給には何ら問題はないと想定しています。」

■ 国産LED(発光ダイオード)の使用で街路から5億TL(約218億円)の節電が可能に

タネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源相は、街路照明に関するエネルギー効率計画の一環で、ある施策を実施している。「街路照明が過剰にあります。LEDのテクノロジーで消費電力をほぼ4分の1に削減できるでしょう。しかし、安価に輸入されたLEDではなく、トルコ産LEDに関して取り組んでおります。トルコの街路照明で6億5000万TL(約284億円)もの電力が消費されています。これが4分の1に削減されれば、年間5億TL(約218億円)の節電になるでしょう。」

■ 最高値の天然ガスをイランから購入している

また、この1年においては最高値の天然ガスをイランから購入しているとし、これについて次のように語った。「これは隣人関係から言えば、容認し難い価格だ。トルコの天然ガス年間需要の16-20%がイランから賄われています。イランから購入された天然ガスの価格は昨年までは適正水準にありましたが、この1年の間は最高値になっています。天然ガス協定では、双方に対し交渉する権利が与えられています。我々は、イラン側に対し書面又は口頭で値下げを要求すると伝えましたが、未だ望ましい結果には至っておりません。今日2012年7月4日時点で値下げの了承を得ておりませんが、仲裁手続きは継続中です。」

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:26909 )