アフマド・ハータミー師「人民は物価高に耐えねばならない」
2012年06月30日付 Mardomsalari 紙

 最高指導者専門家会議の運営理事を務めるハータミー師は、三権が一致協力することが必要であるとの見方を示し、司法・立法・行政の関係者らに対し「意見の不一致はひとまず脇に置いて、それをメディアの前で公表するようなことは慎むべきである。なぜなら、そうしたことはまさに敵に塩を送ることに他ならないからだ」と述べた。

 メフル通信の報道によれば、セイエド・アフマド・ハータミー師はティール月7日の殉教者らの墓地でとり行われたティール月7日〔西暦6月28日〕のテロ事件〔※〕の第31回目追悼行事の席上、三権の協力・協働〔の必要性〕を指摘した上で、次のように表明した。

最高指導者と人民が期待しているのは、三権の長が最高指導者の命令どおりに動くことであり、意見の不一致はひとまず脇に置いて、それをメディアの前で公表しないことである。なぜなら、そうしたことはまさに、敵に塩を送ることに他ならないからだ。

※訳注:「ティール月7日のテロ事件」とは、1981年6月28日に発生したイスラーム共和党本部爆破事件のこと。人民聖戦士機構(MKO)が起こしたこの事件では、70名以上が死亡した。死亡した人のなかには、イスラーム共和党の党首であったベヘシュティー師をはじめ、多数の国会議員や閣僚らが含まれていた。

 同師はさらに、「〔イスラーム共和国〕体制と革命をこよなく愛する三権の責任者らが団結と統一を維持することが、期待されているのだ」と続けた。

 テヘラン臨時金曜礼拝導師のハータミー師は、イラン・イスラーム革命に対する西洋諸国の圧力と陰謀に対して、人民が抵抗してきたことに触れた上で、「我が人民は33年間にわたって、あらゆる圧力に抵抗してきたし、これからもそうするだろう」と述べた。

 同師はまた、最近の物価高についても触れ、以下のように述べた。

沸いて出てくるかのような物価の高騰は、我々に痛みと苦しみをもたらしている。しかし、もしあなた方がうめき声をあげれば、抑圧世界は、目的は達成されたと言って〔大喜びする〕だろう。したがってあなた方は、うめき声をあげさせたいという敵の願望を阻止しなければならないのであり、〔物価の高騰に〕耐えなければならないのである。

 ハータミー師は続けて、社会におけるバッドヘジャービー(服装の乱れ)の蔓延について、「私はヘジャーブをかぶらないことを正当化する人が残念で仕方がない。なぜなら、こうした正当化のための論法は、外部〔=西洋諸国〕からもたらされたものだからだ」と述べた。

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( 翻訳者:8408031 )
( 記事ID:26969 )