アフマディーネジャード大統領、電話会談でムルスィー氏に対し、テヘランで行われる非同盟運動首脳会議に出席するよう招待
1979年から今日にいたるまで、ほぼ断絶状態の完全に冷え切った関係にあったイラン・エジプト関係は、ホスニー・ムバーラク失墜後、ムハンマド・ムルスィーを通じて大統領の座を手に入れたイスラーム主義者たちのエジプトにおける台頭を受けて、最近になって新段階に突入、両国関係には新たな展望が開かれつつある。
これに関し、エジプト新政府やその支持政党の側から、関係強化についてこれといって期待を起こさせるようなメッセージがイランに向けて出されているわけではないが、イラン・イスラーム共和国当局はエジプトとの今後の関係について楽観視しており、国交樹立に向けた一歩を踏み出そうとしている。
エジプト大統領選挙でムハンマド・ムルスィー氏が勝利を収めてすぐに、我が国の大統領が同氏の勝利を祝うメッセージを発出したのも、こうしたことが背景にある。そしてマフムード・アフマディーネジャード大統領がテヘランで開かれる非同盟運動首脳会議に招待するために、エジプト大統領に対して電話連絡を入れたことは、この祝辞の後、〔イラン側から〕二国間関係に関して取られた最も重要なアクションだと言えるだろう。
この会議は8月下旬にテヘランで開催される予定で、我が国の大統領は最近、非同盟運動の加盟各国に特使を送るなどして、この会議への出席を呼びかけている。エジプトは現在この会議の議長国であり、今度の会議において、非同盟運動首脳会議の議長の座をテヘランに譲る予定だ。こうしたことから、各国に特使を送って会議への参加を呼びかけている我が国の大統領は、ムルスィー氏に対しては電話連絡という形で、〔直接〕同氏を非同盟諸国会議に招待したのである。
アフマディーネジャード氏はムルスィー氏との電話会談のなかで、テヘランで開かれる第16回非同盟運動首脳会議への参加を呼びかけつつ、「エジプトとの関係・協力レベルの向上について、イランにはいかなる制約もない。イランはエジプトの政府ならびに国民との交流拡大を歓迎する」と述べている。
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( 翻訳者:8410134 )
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