ラマダーン月を前に鶏肉価格が記録的高値に:政府直営センターの前には長蛇の列
2012年07月14日付 Mardomsalari 紙
【経済部】タンパク質の豊富な鶏肉の市場では混乱が続き、鶏肉価格が複数レート化する事態となっている。こうしたなか、鶏肉価格が再び上昇、〔一部の市場で〕1キロ8千トマーン〔※正規レートで約530円、リヤール安が続く自由市場では約320円〕台を越えるまでになっている。過去1ヵ月の間に1キロ7500トマーンを越えたのはこれで2度目で、今後も鶏肉価格の上昇が続く気配である。
これより前、政府の経済政策の責任者たちは、鶏肉価格の下落を約束していたが、価格は下がるどころか、新記録を達成するまでになっている。〔‥‥〕政府が供給している鶏肉の価格は1キロ4650トマーンで、6月27日から一部の直営供給センターで販売されている。この鶏肉を手に入れるために、連日多くの人がこうした直営センターの前にならび、長蛇の列を作っている。しかし言うまでもなく、こうした鶏肉が全員に行き渡っているわけではない。
販売店のなかには、こうした状況を自分たちにとって都合良く利用し、「鶏肉が手に入りづらくなっており、高値が続いている」と顧客に言い聞かせているところもある。場所によって異なるが、キロあたりの鶏肉の平均価格は6500トマーンである。
〔‥‥〕
他方、〔政府が〕外貨不足に陥っているのではないかとの疑惑が広がっていることに対し、中央銀行の高官らは、基本物資・必需品の輸入に必要な外貨は十分に供給していることを、幾度となく表明している。
しかし全国養鶏業者連合のモガッダムニヤー代表はこの件について、「家畜飼料の輸入のために、正規レート1ドル1226トマーン〔※自由市場では1ドルは1900トマーン台〕で1億6300万ドルが、本連合に提供されることになっていたが、鉱工業商業省の努力にもかかわらず、残念ながら、これらの外貨はいまだ本連合に割り当てられていない」と述べている。
〔‥‥〕
この記事の原文はこちら
関連記事(鶏肉1キロあたりの市場価格、平均で6300~6500トマーン:当局は4700トマーンでの提供を強調)
( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27012 )