もうすぐ断食月、エジプトパザールで活況
2012年07月15日付 Yeni Safak 紙


ラマザン月まであと数日となり、エミノニュで長い歴史をもつエジプトパザールの小売店は甘い高揚感で包まれている。イフタールの食事に不可欠な果物、ナツメヤシの実が売店に並んでいる。

ラマザン月まで1週間を切り、エミノニュで長い歴史をもつエジプトパザールの小売店はラマザン月に向けた準備で賑わっている。イフタールの食事には欠かせない果物であるナツメヤシの実が売場を占め、種類によって1キロ当たり12リラから160リラの価格間で売買されている。
エジプトパザールの開設当初からの店の一つ、マラトゥヤパザールで22年間働くベテラン店員のマフムト・ユルドゥズさんは、ラマザン月の恩恵を感じ始めたと述べ、次のように話した。「今年もラマザン月は猛暑の中で過ごすことになります。イスタンブルに住む人々の多くはバカンス中で、郊外にいます。この状況は間違いなく売上にマイナスの影響をもたらすでしょうが、この歴史あるパザールを訪れるお客様たちは、昨年同様、今年も少ないことはないでしょう。」

■最高品質のナツメヤシ、アジヴェ

「ナツメヤシの実がイフタールの食事につきもの果物であり、やはり高い需要を期待しています。うちの売店では10種類のナツメヤシを販売しています。最高級のものは、預言者ムハンマドが自身の手で植えられたたアジヴェという品種のナツメヤシです。1キロ当たり120リラで販売されているこのナツメヤシは、健康に良いと言われています。」

■価格は下がる

エジプトパザールのすぐ隣にあり、開業35年目のビタミン・クルイェミシュ(ドライフルーツ)の店主セラミ・ヤパルさんは、30年後のラマザン月が昨年のように夏真っ盛りの時期に当たるとして、次のように話した。「暑さは売上にマイナスの影響を与えました。しかしこの豊かで恵み多き月に、われわれは希望を持っています。果物の価格は暑さにより、この季節の平均価格を下回っています。チュニジア産のナツメヤシの値段は、現在14リラです。しかしラマザン月が始まれば、12リラ、はたまた10リラまで下がる可能性があります。コンポート皿に盛られる干しぶどうやあんずは、いままでのラマザン月同様今年も需要があるでしょう。」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:27025 )