チャムルジャ・モスクに寄付する実業家はこの人たち
2012年07月16日付 Milliyet 紙


進行中のモスク建設プロジェクトの建築案はラマザン明けに採択され、選ばれた建築案に基づいて建設が始められる。

ヨーロッパ側からもアジア側からも見える予定のチャムルジャ・モスクの建設プロジェクトが加速している。3人の著名な実業家がモスク建設を支援することを約束した。ウスキュダル市のカラ市長がこの3人の名前を公表した。

カフラマンマラシュのアブドゥルハミト・ハン・モスクを設計した建築家ハジュ・メフメト・ギュネル氏に続いて、4建築家チームが建築案の準備を始めた。現代建築の特徴をそなえるこのモスクのために、それぞれが異なる構想を練る。建築案はラマザン明けに、学者と宗教権威者らが構成する特別委員会で審査される。委員会が選んだ建築案をエルドアン首相が承認し、これに基づき建設が始められる。

■独特なモスクに

ヴァタン紙のネバハト・コチ記者の記事によると、モスク建設プロジェクトを間近で見守るウスキュダルのムスタファ・カラ市長は、このモスクが他のモスクの模倣ではなく独特なものとなるよう配慮しているとし、次のように述べた。「チャムルジャは特別な場所だ。したがってこの特別さにおいて、他に類を見ないものであるべきだ。しかし我々が生きるこの時代に適った建築様式や、この時代の特徴を表すものであってほしい。つまり2000年代のスンナ派イスラムを表現するモスクが望ましい。将来我々の子孫たちが建築史を学ぶとき、あのマスラク地区のブリキ缶のように立ち並ぶ醜い商業ビルでなく、チャムルジャの丘にこうした様式のモスクが建てられたのを見て、『こんなものも作れたんだな』と言ってもらえるようにしたい。最近の木造建築技術の可能性は幅広い。ドームを木造にすることもできるだろう。今回建設されるモスクやミナレットは、古典建築と同様のやり方で評価されえない。近年今までと異なるデザインのミナレットが出現している。今日の現代建築の技術を存分にこのモスクに用いることが可能だ。」

■5人の建築家が取り組んでいる

カラ市長は、モスクの設計者としてハジュ・メフメト・ギュネル氏が有力な候補とされているが、この件において確実で明確なことは何もないとし、「5人の建築家がチャムルジャ・モスクのためにそれぞれ建築案を用意している。少なくとも5つの建築案が提出されるだろう。環境・都市計画省がプロジェクトをすすめている。建築案は、同省が組織し、学者と専門家によって構成される委員会で審査される。首相も意見を述べることになっている。つまりメフメト・ギュネル氏の建築案が支持されない場合もあるのだ。構想はバイラム明けに明確になり、どの建築家の案を採用するか決められるだろう。ハジュ・メフメト・ギュネル氏が建築案を用意できない、設計図を描けない可能性もある。なぜなら模倣であってはならないからだ」

■著名な実業家から寄付

カラ市長は、環境・都市計画省がこのプロジェクトを進めているが、集合住宅局によって建設されるわけではないとし、「モスクのための協会が設立されるだろう。慈善家らが協会をつくる。他のモスクと同様に寄付を募る。寄付者の中には、ムラト・ウルケル氏やメフメト・トルン氏、アブドゥッラー・ティヴニキリ氏らがいる」と語った。
カラ市長は、モスクがイスタンブルの景観を損ねるという批判に対し、次のように厳しく反論した。「彼らの動機は景観でもチャムルジャでもない。モスクに対する敵意だ。それを『チャムルジャの景観を損ねる』という言い方をしているのだ。モスクはチャムルジャの面積の6%に建てられる。残りの94%は緑地として維持される。」

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:27036 )