イスタンブル、ミナレットの装飾は準備万端―明日からラマザン
2012年07月17日付 Zaman 紙


ミナレットをラマザンのために飾り付ける作業が続いている。

エミノニュにあるイェニ・モスクにも電飾が掛けられた。
38年間、イスタンブルを始めとしてトルコの数多くのモスクに電飾をとりつけてきたカフラマン・ユルドゥズ氏は、エミノニュにあるイェニ・モスクのミナレットに「ラマザンとは分かち合うことである」という電飾のメッセージを掛けた。
電飾職人のユルドゥズ氏は、イェニ・モスクのミナレットでアナトリア通信の記者の質問に答え、電飾について教えてくれた。
ユルドゥズ氏は毎年エユプ・モスクから電飾の取り付けを始めるが、今年は、スレイマニエ・モスクから始めたと語った。そして既にスルタンアフメト・モスク、ウスキュダル・ヴァ―リデ・ジェディド、イェニ・モスクへの取り付けが終わり、明日最後に残ったエユプ・スルタン・モスクに取り付ける予定であると述べた。

■電飾について

ユルドゥズ氏は、一つの電飾が大体重量が100kgで、200から250の電球を使って作られていると説明した。また、小さいモスクへの電飾取り付け作業の方が簡単であると述べた。電飾の準備と取り付けに約一日かかると述べるカフラマン・ユルドゥズ氏は、「もし、一から一つの電飾を作るなら二カ月を要する。しかし、今エミノニュのイェニ・ジャーミーに取り付けた電飾は一つのセットになっているので、毎年文字の部分だけ変えている」と語った。

■「私の仕事の最も素晴らしいところは・・・」

ワクフ総局に所属し働いているユドゥズ氏は、今日までに1500以上の電飾をチームで準備し取り付けたと述べた。
ユルドゥズ氏は仕事の大変さについて次のように述べた:「私たちは、夏冬関係なく電飾メッセージを取り付けており、残念なことに季節に関係なくラマザンの間、風邪を引いている。(取り付けの際)全ての資材を背負ってミナレットの上まで登っており、大変なのはこうしたことだ」
電飾メッセージに書かれる格言は宗務高等委員会により決定されるとするユルドゥズ氏は、この仕事の素晴らしい点を、「私の仕事の最も素晴らしい点は、夜イスタンブルの街に出たときに、キラキラと光る電飾メッセージの下を歩くことだ(訳者註:「夜イスタンブルの町に出て、キラキラ光る電飾の下を歩くと、自分の仕事を誇らしげに思う」といったニュアンスであると思われる)」と語った。
ラマザン中には、5つのモスクのミナレットを「ラマザンとは分かちあることである」、「断食をして、健康を手に入れなさい」、「ようこそ、一年で一番素晴らしい一カ月」、「こんにちは、ラマザン」という電飾メッセージが飾る。

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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:27046 )