PKKカンディル首領カラユラン「ラマザン月停戦はない」
2012年07月19日付 Radikal 紙
カンディルにいるPKKリーダーの一人ムラト・カラユランは、一部市民団体がテロ組織PKKにラマザン月に停戦するよう呼びかけたことに対し、応じないと発表した。
PKKに近いことで知られるフラト通信社のインタビューに応じたムラト・カラユランは、「一部の人々がもし本当に問題が平和的に解決されることを望んでいるのならば、トルコ側にこの戦争を終結させるための呼びかけをおこなうべきである。それをしないで停戦を望むことは、組織を引き渡すこと(PKKの降参)と同等の意味をもつ。そうした状況にはないし、そうした状況があったなら、「なんとしてでも」と我々は言っていただろうに」と述べた。
カラユランは、新聞記者、作家、芸術家、政治家からなる「バランス民主主義構想」が、ラマザン月にPKKが闘いを停止するように呼びかけたことは、政府のプロパガンダであり、ごまかしであると受け止めており、「これは、戦争政治がもたらした結果だ。我々はこれにはだまされない。平和に賛成し、良心を持った人々は、この種の考えから遠く離れる必要があることを特に強調したい。なぜならこうしたことをする余地はない、AKPも余地を残さなかった。誰にも駆け引きの余地を残していない」と述べた。
この停戦の呼びかけを行う一部の人々を、「善意であっても、『結局のところ、戦争をおこなっている組織(政府)の政策周辺のプロジェクト』にすぎない」として受け止めるカラユランは、「良心をもとう、共感しあおう、公正に近づこう。もし停戦を望むのなら、エルドアン首相のところに行きなさい、ボールは彼のもとにある」と付けくわえた。
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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:27072 )