このような葬儀はありえない!―軍殉職者の父抗議
2012年07月25日付 Milliyet 紙


ハッキャーリのユクセコヴァ郡で起きたヘリコプター墜落事故で亡くなったレガイプ・シャーヒン歩兵上級軍曹がサカルヤのセルディヴァン郡に埋葬された。ニハト・エルギュン科学産業技術相も参列したこの葬儀では、兵士の棺がコカ・コーラとアイスクリーム会社のパラソルの下に安置され、葬儀用のテントが張られなかったとして軍曹の父親が抗議した。父親のハイレッティン・シャーヒン氏は「私たちほど我慢強い遺族はいない。本当に私たちは不幸であり貧しいのだ」と述べた。

ハッキャーリのユクセコヴァ郡から離陸した軍警察総司令本部のヘリコプター(シクロスキーS-70)がダールジャ村から北東12km先のデルヤン丘での着陸時に墜落した。殉職した5名の兵士の一人であるレガイプ・ハーヒン歩兵上級軍曹の葬儀が本日午前サカルヤで行われた。教育研究病院に一時安置されていた遺体は、その後セルディヴァン郡にある父の家に、そしてそこから礼拝がおこなわれるハジュ・バイラムモスクへと搬送された。遺体が家に運び込まれた際家族は涙し、殉職した兵士の母親は息子の棺を抱きしめていた。親族たちは遺族を慰めていた。

葬儀にはニハト・エルギュン科学産業技術相、トルコ大国民議会(TBMM)人権委員会委員長で公正発展党(AKP)サカリヤ選出議員であるアイハン・セフェル・ウストゥン氏、また同サカルヤ選出議員で民族主義者行動党(MHP)副党首であるミュニル・クトゥルアタ氏、ハサン・アリ・チェリキとアリ・イフサン・ヤヴズ公正発展党サカリヤ選出議員、エンギン・オズコチ共和人民党(CHP)サカルヤ選出議員、サカリヤ県知事のムスタファ・ビュユク氏、サカルヤ広域市長のゼキ・トチオウル氏、サカルヤ駐屯司令部准将のオルハン・チュナル氏、区長や市民団体の代表者たちなど大勢の市民が参列した。

■棺はコカ・コーラのパラソルの下に

ニハト・エルギュン相が遺族にお悔みを述べる一方、兵士の父親であるハイレッティン・シャーヒン氏は満足いく扱いがなされなかったと述べ、葬儀用テントが張られなかったことに抗議した。

父親のシャーヒン氏は、息子の遺体がコカ・コーラとアイスクリーム会社の日よけパラソルの下に置かれることに不快を示し、エルギュン相に「私たちほど我慢強い遺族はいない。本当に私たちは不幸であり貧しいのだ。もし金持ちの息子であったならば、(お悔やみに訪れる人々は)誰一人として我々の家から立ち去ることなくとどまっていたでしょうに。私たちは不幸である、ここにみんなに来てもらわなくてはならないなんて」と言いながら抗議した。

葬儀は昼の礼拝後にセルディヴァン殉職者墓地に埋葬された。

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:27117 )