ダヴトオール外相、「アサドの受け入れ先は用意する」
2012年07月25日付 Hurriyet 紙


ダヴトオール外相とクルド系であるシリア国民議会のアブドゥルバセット・サイダ議長は、「最後がカダフィのようになる前に」シリアのアサド大統領の受け入れ先を見つける件で合意した。ダヴトオール外相はサイダ議長にシリアの北に掲げられたクルディスタンの旗を下ろすことを要求した。

シリアで野党の勢力をひとつの枠組みでまとめているシリア国民評議会とトルコは、大統領本人が要求した場合アサド大統領に今後生活を送ることのできる国を探し始めうるというサインを送った。

■カダフィにならないように

アフメト・ダヴトオール外相が一昨日シリア国民評議会のクルド系であるアブドゥルバセット・サイダ議長を長とする代表団との面会で、アサド大統領後に関するシナリオ、シリアの現状、アサド大統領後にトルコとシリアの国境で生じることを取り上げた。トルコ政府とシリア国民評議会はアサド大統領の最後がリビアの前指導者であったムアッメル・カダフィのようになることを望んでいないという見解で一致した 。

トルコ関係者は、シリアで非常に激しく変動する状況が生じており、それ故に全員にとって適切なロードマップを示すことが難しいとして、以下のように答えた:

「シリア国家安全保障の建物を狙った爆弾を伴う攻撃の前に、アサド大統領の帰趨が今後何ヶ月にもわたると発言してきた。しかしこの攻撃後、直後に起こったことは、これが早められることを示した。もう週単位の出来事だといっている。冷静になるべきだ。誰も流血の事態は望んでいない。アサド大統領がシリア国民評議会や他の機関にメッ セージを送った場合、トルコも協力して大統領本人と家族を満足させる場所を見つけることが可能ということで意見が一致した。すぐに皆の頭にはロシアの名 がよぎるが、今から国名を出すのは正しい対応ではない。

■現状の国境のままで

シリアが民主的な憲法の枠組みで今の国境のまま存続することは、この地域にとってとても重要であることを今一度説明した。アサド大統領後はアラウィー(ヌサイリー)派、スンニ派、キリスト教徒など、どの宗教や民族にも関係なく、誰もが大統領候補になれるべきだ。エジプトやリビアのように、イスラム教徒のみが国家元首となれるという認識はもつべきではない。」

■あの旗は下ろしてほしい。

ダヴトオール外相は、クルド系シリア人がトルコとの国境の多くの都市を手にし、国境と政府の建物にPKK(クルド労働者党:非合法)と民主統一党(PYD)の旗を掲げ、(このことを)不快さに思っていることを、サイダ議長に 「あの旗を下ろすベき」というメッセージで伝えた。国境で起こっていることに関するトルコ政府の評価は次のよう。

「シリアでの衝突がこうした規模に達する前に、アサド大統領は厳しい状況に陥ったら、PKKという切り札を使うことはわかっていた。アサド大統領は、このことをトルコとトルコ国民を怒らせるためにやっている。対立諸勢力はこのゲームに加わらないないべきだ。これを明白な形で伝えた。」

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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:27118 )