ハーメネイー最高指導者「イスラームの目覚めは歴史の道程を変えることができる」(下)
2012年07月12日付 Jam-e Jam 紙


ムスリム諸国民による革命を目の当たりにして、抑圧者たちは呆然としている

 イスラーム革命最高指導者は、イスラーム覚醒の流れが生まれた北アフリカその他の地域におけるムスリム諸国民による革命を称賛した上で、「アメリカを筆頭とする抑圧者たち、そしてシオニズムは、この大いなる運動を目の当たりにして呆然としており、全存在をかけてこの動きをコントロールし、その波に乗ろうと試みている」と述べた。

 同師は、抑圧世界はイスラームの目覚めをコントロールするための手法の一つとして、〔政治運動の〕表舞台に参加し続けるための動機を諸国民から奪い取り、地域諸国の人民各層の関心をまやかしの問題、ないし彼らの対立を煽るような問題に向けさせようとしていると指摘した上で、「もしムスリム諸国民がこうした陰謀に抵抗し、〔政治運動の〕表舞台に参加し続けるならば、彼らは必ずや抑圧世界に勝利するであろう。なぜならば、すべての抑圧者たちの剣の力は、諸国民の参加と信仰心の前では用をなさなくなるからだ」と強調した。

過去30年間の制裁によって、イラン国民は免疫を付けてきた

 イスラーム革命最高指導者はまた、イスラームとイランの敵どもが過去33年間にわたって絶え間なく陰謀を繰り出し、にもかかわらず敗北を重ねてきたことについて触れ、「西洋諸国は最近、対イラン制裁をめぐって騒ぎを起こしているが、しかし彼ら自らが、過去30年間にわたる制裁によって、あらゆる制裁への免疫力をイラン国民に与えてきたということを、彼らは理解していない」と続けた。

 同師はさらに、「イラン国民は過去30年間、自らの命、財産、そして〔イラン・イラク戦争で亡くした〕愛しき人々をかけて、あらゆる陰謀と制裁に立ち向かい、進歩を遂げてきた。そしてわれわれは今や、30年前に比べて100倍も強力になっているのである」と語った。

 同師はまた、様々な分野における国の発展について触れ、イスラーム世界の学識豊かな指導的女性たちに向けて、「今日イラン人ムスリム女性は、誇り高く、あらゆる進歩の領域に参画している。教育を受けたこの国のエリート女性たちは、イラン人女性のなかでも最も信仰心が篤く、また最も革命的な女性たちである。西洋は幾千ものプロパガンダ装置、情報爆弾によって、この現実を逆さまに示そうとしているのである」と語りかけた。

「われわれはシーア/スンナといった逸脱した議論を越えて、ムスリムの同胞たちに寄り添っている」

 ハーメネイー最高指導者は、イスラーム共和国にパレスチナ支持をやめさせようと、西洋がムダな努力を続けていることについて指摘し、「われわれはシーア/スンナといった逸脱した議論を超えて、すべてのムスリム同胞たちに寄り添っているのである」と強調した。

 同師はその上で、「イラン国民とイスラーム共和国は、神の恩寵により、パレスチナ国民、目覚め革命を起こしたすべての諸国民、そしてアメリカとシオニズムに対峙しているすべての人々の横に寄り添い、彼らを守ってきた。このことについて、われわれは誰に対しても、またどの国に対しても遠慮することはない」と力説した。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27134 )