マカーレム=シーラーズィー「鶏肉を食すのはやめることにした」
2012年07月22日付 Mardomsalari 紙
マルジャエ・タグリード(シーア派宗教最高権威)たちはこれまでに幾度となく、面談やスピーチのなかで国内に広がる物価高についてコメントし、インフレや物価高が市民生活に与える圧迫を取り除くよう、政府の責任者たちに求めてきた。その一方で、経済問題に対して最も重要な立場にいるはずの政府責任者たちは、この問題について国民・世論に納得のいく説明をせず、物価高の原因を《外部の要因》に帰してきた。とはいえ多くの専門家たちは、物価高の主な原因は経済部門を担当する政府責任者たちのミスマネジメントにあるとの見方を示している。
さて、ラマダーン月が始まり、一部の利益優先主義者たちが物価高を煽ろうとより一層の努力を傾ける時期が到来した。〔‥‥〕こうしたなか、マルジャエ・タグリードの一人であるマカーレム=シーラーズィー師は、「物価高を解消して、ラマダーン月に社会的弱者たちに〔経済的〕圧迫が加わらないよう、政府の責任者たちは対策を講じるべきだ」と指摘した。
アーヤトッラー・ナーセル・マカーレム=シーラーズィーはラマダーン月の初日〔=7月20日〕、〔ゴムにある〕ファーテメ廟の夜の礼拝所に集まった断食実施者らの前で、最近の物価高について触れ、「社会的弱者らが物価高の影響を受けぬよう、政府の責任者たちは努力する必要がある」と続けた。
同師は一部の物資、特に食料品の価格が上昇し続けていることについて指摘した上で、国民にむけて「国民も、一部の問題に拘泥するべきではない」と訴えた。
ゴムの神学校で上級コースの教授を務める同師は、鶏肉売り場の前に長蛇の列ができていることに触れた上で、「ほんの少し倹約すれば、一部の品の消費を控えることは可能だ」と指摘、さらに「鶏肉のような一部の品が食べられないからといって、何か起こるわけではない。むしろ肉は、医者たちに言わせれば、人間にとって適切な食料ではなく、食事への《味付け》には少しの量で十分なのだ」と言明した。
同師は「私自身、鶏肉を食すのはやめることにした」と述べ、さらに「私はこの問題で〔鶏肉の摂取について一般信徒に〕禁令を出すつもりはなく、自ら鶏肉を食べないことにしただけである。国民も〔普段〕自分たちのしていることの周辺を整理することで、物価高対策に加わることができる。もちろん、政府も物価高の解消に向けて、本腰を入れなければならない」と強調した。
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはさらに、「国民は倹約によって、問題を軽減し、物価高との闘いに加わるべきだ。政府も問題の解消に向けて本腰を入れるべきであり、また国会もこのことについて根本的な対策を考えるべきだ」と力説した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27198 )