■イエメン、世界貿易機関(WTO)におけるウクライナの障害物を越える
2012年7月27日 金曜日 『アル=ハヤート』
【サナア:イブラーヒーム・マフムード】
イエメン政府は、世界貿易機関(WTO)へのイエメンの加盟への反対をやめることについて、ウクライナと合意に達したと発表した。ジュネーブの国連欧州本部のイエメン常駐代表団公式筋は声明を発表、現在ジュネーブにいるサアドッディーン・ビン・ターリブ産業貿易大臣が「ウクライナとの市場開放分野での二国間交渉を終結させることで合意に達した。この交渉は、3年間続いたものである。イエメンはWTO加盟に必要な二国間交渉を完了したとみなされる。」と発表した。また公式筋は、WTO総会が今日(27日)の会議でこの合意を精査する予定で、加盟国はこの合意を祝福すると指摘した。同筋は、残っているのは今後短期間で達成が予想される、技術的諸措置の完了であると表明した。
経済情報研究センターのムスタファー・ナスル所長は、イエメンのWTOへの加盟を「原則として前向きな一歩だが、地元の産業能力の建設の必要性、地元産業の競争力強化、イエメンのWTO加盟によって与えられる特典の利用の面で懸念がある。」と見なした。
ナスル所長は、イエメン市場は「もともと開かれていた。従って、イエメンの交渉担当者には、イエメン特産の換金産物を確保するために一定の保護を得るための活動が課せられていたと思われる。」と説明した。彼はこの保護なしには「イエメンはWTO加盟の恩恵を受けることはない。そして、損害がより大きくなるだろう。」と考えた。そして同所長は、イエメンのWTO加盟は「イエメンに輸出品がある場合はイエメンの前に市場と新しい利益を開くが、現在の状況下ではイエメンの市場は特に競争の弱さが表面化するだろう。」と指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:小坂絵莉沙 )
( 記事ID:27208 )