政府の約束、いまだ実現されず:大統領、基本物資の備蓄を指示(2)
2012年07月28日付 Mardomsalari 紙

肉類の輸入、自由化へ

 政府は現在の狂乱物価を制御するために、なりふり構わぬ姿勢を示している。今年は『国民生産、ならびに労働とイラン資本の保護の年』であるにもかかわらず、〔物価を制御するための施策として〕政府は無制限な輸入に頼ることを、自らのアジェンダ(行動計画)に掲げているいるからだ。

 先日、農業ジハード相の指示で赤肉〔※羊肉や牛肉のこと〕の輸入が自由化されたが、にもかかわらずこの指示が出されてからわずか数日後には、早速ブラジル、オーストラリア及びキルギス産の肉が市場で売られるようになっている。農産物やタンパク源〔※肉類や乳製品のこと〕が不足するとの警告が民間部門から繰り返された末、ついに赤肉の輸入許可が下りたわけだが、多くの経済関係者の指摘によれば、その実、こうした許可が下りる以前から、限定的かつ特殊なケースではあるが、赤肉の輸入が許可されていたのだという。

 こうした指摘の一方で、国内の赤肉の生産量や需要については明確な統計がなく、タンパク質製品の生産部門の管理者たちは、生産量について相矛盾する統計を示しているのが現状である。このため市場の供給力と市民の需要に対してしっかりとした計画を打ち出すことができず、ときおり各世帯の一般消費財の価格変動に〔無視できない〕影響が及んできた。

 重要な点は、肉の輸入許可が農業ジハード省から下りたのが数日前のことであったにもかかわらず、すでに現在、輸入肉が市場に出回っていることである。もちろんこのような事例は、以前にも鶏肉の分野で起きていたことである。昨年、鶏肉の輸入が〔表向き〕禁止されたにもかかわらず、農業ジハード省の某次官の直接的な指示によって、〔密かに〕鶏肉の輸入が行われていたからだ。

 今回、赤肉でも同じようなことが起きたのではないかと想像される。農業ジハード省の一部の部局から関係者に宛てられた秘密文書によって、市場で輸入赤肉が売買されていたが、今や市場における〔赤肉の〕不足が顕著になったため、大規模な輸入の許可が下された、というわけだ。〔最近になって輸入許可が下った〕にもかかわらず、キルギスやオーストラリア、ブラジルといった国から輸入された赤肉が、すでに市場に出回っていることが、フィールド調査によって確認されているからだ。

つづく


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( 翻訳者:8409148 )
( 記事ID:27240 )