イラン製第4世代ミサイルの発射実験、行われる:命中精度が向上
2012年08月05日付 Jam-e Jam 紙
国防軍需相は、国防省宇宙航空産業機構が開発した射程300キロメートルのミサイル「ファーテフ110」の第4世代の発射実験に成功したことを明らかにした。
イラン学生通信の報道によると、アフマド・ヴァヒーディー司令官はこのミサイルのピンポイント爆撃能力について触れ、「新たな誘導方法の採用により、ミサイルにはピンポイント・システムが装備され、実験が行われた。その結果、このミサイルには逸れることなく標的に命中する能力があることが証明された」と述べた。
同相はさらに、「国防省の製造した地対地ミサイルの命中精度の革新と向上に向けて努力するなかで、勤勉で使命感に満ちた航空宇宙産業機構の技術者たちは、自らの内に秘められた能力に頼り、国産技術を活用することで、この成功を手に入れたのである」と述べた。
同相はその上で、「今回のミサイル実験の成功によって、軍の作戦能力に新たな力が加わっただけでなく、イランはこの種のミサイルを製造することのできる、世界でも限られた国の一つになったのだ」と強調した。
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■ 外国人兵士たちがシリアに侵入すれば、地域には危機が生じるだろう
国防相はまた、シリアへの西洋の軍事的介入についての質問に答えるなかで、次のように言明した。「もしシリアをめぐって思慮に欠けた行動が起こされ、現在同国に無秩序な形で入りこんでいる外国人兵士たちが、整然と表舞台に現れるようなことになれば、必ずや大いなる危機が地域を覆うことになるだろう。そしてこの危機で敗北を喫するのは、西洋諸国であり、シオニストたちを支持する国々であろう」。
ヴァヒーディー国防相はまた、「イランはいかなる軍部隊もシリアには駐留させておらず、そのような要請もシリア政府からわれわれのもとには来ていない」と指摘した上で、「シリアには強力な軍隊があり、人民の支持も享受している。外国人がシリアで起こしている問題に対処するだけの力が、同国にはある」と語った。
同相はさらに、「一部の国や組織は、シリアに武器を雨あられのように流し、テロ組織に装備を与えている。こうした行為は地域に極めて悪しき影響を残すであろう」と述べた。
同相はその上で、「シリア問題という名の下で言われている問題とは、シリア人民の願望を同国政府が叶えることを許そうとしない、他国からやってきた一部の武装集団の問題に他ならない。敵はシオニスト体制と地域の他のイスラーム諸国との間に、新たな力のバランスを創り出そうとしている。イスラームの目覚めによって、このバランスは危機に瀕した。彼ら〔=イスラエル他〕はシリアを〔対イスラエル〕抵抗の軸から外すことで、この〔新たな〕バランスを確立しようと企んでいるのである。もちろん、そうした企てが成功することはないだろう」と指摘した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27268 )