イラクのキルクーク県ネジメッディン・ケリム知事は、アフメト・ダヴトオール外相のキルクーク訪問が非常に重要であったと述べた。
ダヴトオール外相のキルクーク訪問に関して発表を行ったケリム知事は、県として訪問を支持すると述べた。ケリム知事は、「ダヴトオール外相の訪問はとても重要である。外相は、訪問中にトルコがキルクークとイラクにおける全エスニックグループに平等な距離であると強調した」と話した。ダヴトオール外相がキルクークとイラクの発展のために協力すると確約したと述べたケリム知事は、「トルコ企業がキルクークとイラクの発展に大きな貢献をする可能性はある」と話した。
■訪問前に必要な許可を取った
ダヴトオール外相に対して必要なホスピタリティーを示されたと述べたネジメッディン・ケリム知事は、「外相と随行した代表団のために、イラクの在アンカラ大使館にビザの申請が行われ、イラク外務省からも飛行許可が取得されていた」と話した。
イラク連合議会グループのリーダーであるサルマン・ジュメイリ議員もアナトリア通信との電話の取材で、ダヴトオール外相のキルクーク訪問はイラク政府の承認のもとで実現したと述べ、「訪問を不快に感じるとは、とても驚きだし、奇妙なことだ」と評価した。
アフメト・ダヴトオール外相のイラク・キルクークへの訪問ののち、イラク中央政府の関係者から、訪問がイラクの政府の容認なしに実現したという主張がなされた。これを受けてイラクの在アンカラ大使アブドゥル・アミル・カビール・アビー・ターヒフは、外務省に呼び出され、そのような発言は認められるものではなく、(イラク政府関係者に対し)発表はもっと慎重におこなうようにと通知された。
一方、イラク・クルド自治政府のトゥルクメン系セルディル・タフスィン議員は、マーリキー政権が、訪問に関して発表した「注意喚起」は容認できるものではないとし、トゥルクメン戦線執行部メンバーのアイドゥン・マルフ・セリム弁護士も、イラク首相のヌーリー・アル・マーリキーを批判した。
イラク議会のウサメ・ニュジェイフ議長は、昨日の議会の席で、ホーシャール・ズィバーリー・イラク外相に対し、ダヴトオール外相のキルクーク訪問について議会で説明するよう求めた。
アフメト・ダヴトオール外相は、75年ぶりにキルクークに訪問したトルコ外相となった。それ以前には、当時の外相テヴフィキ・リュシュトゥ・アラスはキルクークに訪問している。ファフリ・コルチュルクも大統領としてキルクークを訪問している。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:27272 )