政府の約束、いまだ実現されず:大統領、基本物資の備蓄を指示(4)
2012年07月28日付 Mardomsalari 紙
安い乳製品はどこ?:高脂肪乳で市民の健康を脅かすな
栄養価が高く、消費量も多い食品といえば牛乳だが、これもここ最近、良好な状況にあるとは言えない。市民は安価な低脂肪乳にも不足するようになっており、政府と乳製品生産者との間で1ヵ月前に合意が成立したにもかかわらず、消費量の多いこの食品の生産にはこれといった変化が生じていないのが現状である。〔‥‥〕
政府と乳製品生産者との間の長期にわたる交渉の末、消費量の多い牛乳、ヨーグルト、及びチーズの三製品について、ティール月17日〔7月7日〕から、脂肪分を抑えた製品を政府保護価格で市場に供給することが決まっていた。またその他の製品についても、生産コストと生産者側の正当な利潤に基づいて価格設定を行い、市場に供給することになっていた。
こうしたなか、興味深い出来事が起きている。なんと先述の期日(ティール月17日)以降、生産者らは低脂肪乳食品、特に牛乳の供給を最低限度にまで抑制ないし停止し、代わって高脂肪食品を自由価格で市場に供給しているのである。
これより前、生産者らは高脂肪食品の価格引き上げと引き換えに、生産する食品の半分を低脂肪食品とし、政府保護価格で提供することを〔政府との間で〕取り決めた。にもかかわらず、生産者らは事実上、すべての製品を高脂肪食品として〔自由価格で〕市場に供給しているのである。
もっと重要なのは、こうした生産者らの行動が価格のつり上げと約束の反故にあたるだけでなく、長期的に見た場合、イラン社会一般の健康を脅かすものであることだ。実際、健康維持のために低脂肪の乳製品(特に牛乳とヨーグルト)をこれまで消費してきた消費者らの多くが、これらの供給不足ないし停止によって、今や高脂肪食品を消費せざるを得ない状態に置かれているのである。
たとえ乳製品の生産者たちが自らの最近の行動によって、約束に従う気もなければ、消費者の健康に責任をもつつもりもないということを示したとしても、しかし最低でもイラン社会一般の健康を危険に晒すことを防ぐためにも、「生産者・消費者保護庁」には、高脂肪食品だけでなく、低脂肪食品も生産し、供給する義務があるということを、乳製品の生産者らに警告してもらいたいものだ。
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( 翻訳者:8410134 )
( 記事ID:27278 )