これだけ強固でも8人犠牲・・・対PKKチュクルジャ・ゲチムリ要塞
2012年08月07日付 Hurriyet 紙
犠牲者8人を出したハッキャリ県のゲチムリ要塞は、テロリストの交通路遮断を目的として建てられた。ただ、この河床の脇に建つ要塞が安全で ないことは、今回の攻撃で明らかとなった。元のゲチムリ要塞の惨状は論議を醸し出した。攻撃を受けた要塞で、「カレコル」プロジェクトが実現していたなら ば、今回の攻撃は失敗に終わったかもしれないのだ。要塞と「カレコル」の違いを8つ挙げる。
1.超特製の素材で覆われている厚さ80㎝の壁は追撃砲やロケットの攻撃に耐えられる。
2.建屋のガラスは全て防弾ガラスであり、また、扉は鉄製。
3.警備小屋(12㎡)は装甲で覆われている。
4.要塞周辺には、安全対策用にコンクリートのせん断壁が張り巡られている。
5.要塞の外壁は鉄線を張り巡らすことで補強されている。
6.5.の外壁外側に深い塹壕が掘られている。
7.警備兵は警備地点への往来に専用トンネルを使用する。
8.要塞には中央司令部との連絡・支援要請用に、非常に優れた通信網がある。
PKKは、2008年のアクテュト攻撃後、戦時用につくられた「カレコル」へは近づくことさえ避けてきた。しかし、カレコル式に整備された要塞は4年でたった60ヶ所しかない。PKKは、危険地域に存在し、密輸対策用に造られた要塞を標的としている。
ゲチムリ要塞が「カレコル」となっていたならば、防衛壁は装甲で覆われ、ガラスは防弾性のものとなっていたはずだった。そして、起こりうるテロ攻撃を即座に撃退出来たはずである。「カレコル」と名付けられた国境沿いの要塞は、高度な安全対策を含む8つの特長を備え、注目を集めている。要塞の壁は追撃砲やロ ケット攻撃への対策として強化素材が使われており、壁は鉄線を張り巡らすことで補強されている。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:27284 )