発掘続くエディルネ宮殿
2012年08月11日付 Radikal 紙


発掘により再び地上に現れたエディルネ宮殿では、発掘により、スルタンたちが使用していた品質の高い磁器が発見された。

テレビドラマ「華麗なる世紀」や続く映画「征服1453年」で話題に上っているエディルネ宮殿は、92年間オスマン帝国の首都でありつづけ、再び発掘により地上に現れた。

エディルネ宮殿は、征服王スルタン・メフメトがイスタンブル征服計画を練った場所だったが、1878年、ロシアに占領される直前に、エディルネ知事だったジェミル・パシャの命令で破壊された。エディルネ宮殿の発掘チームは、バフチェシェヒル大学建築表象学部のスタッフとエディルネ新宮殿発掘隊長のムスタファ・オゼル准教授がリーダーを務め、文化観光省の支援で2009年に始められた。この発掘活動で、重要な作品が出土している。

■質の高い暮らしが行われていた

発掘で、16世紀の立法者スルタン・スレイマンやその妻ヒュルレム妃、その後の時代のスルタンたちが果物を食べていたにちがいない、高品質の磁器の皿が見つかった。発掘調査隊長のムスタファ・オゼル准教授は、次のように語る。

「狩場の離宮とファーティフ橋と波止場の測量調査は大部分完了した。今年は宮殿の厨房を発掘し、重要な意味を持つ貴重な発見が得られた。研究者の間でブルー&ホワイト(染付)と呼ばれているセラミック容器、カップ、フルーツプレート、ボウル、燭台、インクつぼ、甕、デカンター、水差しなどだ。宮殿の生活で重要な位置を占めたこれらの品は、スルタンとその家族によって使われたと考えられている。この貴重な発見で、エディルネ宮殿が、単に建造物として立派だっただけでなく、使用された調度品や装飾によってもどれほど豪華であったかがはっきりした。国内生産の陶器や磁器の他に、中国産の非常に質の高い磁器(青磁)も見つかった。これらは、我々にエディルネ宮殿において水準の高い生活が営まれていたことを示しているのである。」

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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:27328 )