ダーナ・ガス社、延滞債務徴収に向けエジプト及びイラクのクルド人自治区と交渉
2012年08月14日付 al-Hayat 紙

■ダーナ・ガス社、延滞債務徴収のためエジプト及びイラクのクルド人自治区と交渉

2012年08月14日『アル=ハヤート』

【シャルジャ(アラブ首長国連邦):シャフィーク・アル=アサディー】

アラブ首長国連邦(UAE)にあるダーナ・ガス社のアーデル・アッ=サビーフ代表取締役は、同社がエジプト及びイラクのクルド人自治区と建設的な協議を行っていると発表した。これは、同社に対する両国の延滞債務の支払いについて解決策を見出すことを目的とするものである。石油業界筋は、ダーナ・ガス社がエジプトに供給した天然ガスの対価を未だに一切受け取っておらず、その債務が1億4800万米ドルに上ると強調した。また同筋は、この額が返済されない場合、同社のエジプトにおける将来的な投資に影響を与える可能性があるとほのめかした。さらに同筋は、この支払いの遅れが、生産協力協定における特定の条項を巡る解釈の相異、またさまざまな生産レベルでの利益分配の計算を巡る意見の対立から生じていると明らかにした。両国政府は、対立の解消を急ぐために可能な代替策を提示しているとのことだ。

サビーフ氏は、同社が上エジプトでアル=バラカ・アル=ガルビーヤ油田を発見する等、エジプトでの掘削作業で進歩を遂げたと強調した。さらに、ラアス・シャキール地区での新たな液化天然ガス工場の建設やその準備作業においても発展を遂げたと発表した。この工場は、今年の下半期中に稼働する予定である。

同社の上半期における業績に関する報告書は、同社の純利益が約3億8700万ディルハム(1億530万ドル)に達し、2億1600万ディルハムに達した前年同期と比べて79%増加したと明らかにした。また同社は、総収益が12億5400万ディルハムに上昇したと強調した。

ダーナ・ガス社のアフマド・アル=アルビード最高経営責任者は、「我が社は今年の上半期中、高い生産レベルを維持した。今年の上半期中にエジプトとイラクのクルド人自治区での作業で生産された総量は、石油換算で日量平均6万900バレル程に達した」と強調した。同社の現金回収額は2011年12月末には約4億1100万ディルハムであったのに対し、今年の6月末には6億100万ディルハムに達したという。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:27352 )