一本足で10秒たってられる?―満5歳でお入学のための諸条件
2012年08月24日付 Radikal 紙


国民教育省は小学校に入学する満5歳の児童の必要条件を明らかにした。その条件の例として以下のものが挙げられる。
一本足で10秒間立っていられる、ボールを5、6回弾ませることができる・・・。


国民教育省(MEB)は用意したカリキュラムにおける満5歳の児童の発達条件を公表した。国民教育省はカリキュラムの詳細をVatan 紙で明らかにした。

MEBは満5歳の全児童の小学校入学に備えて設けられた「就学前カリキュラム」において、満5歳児を「就学前」プログラムに含めた
基礎教育総局によって準備されたプログラムに関し、教育省の責任者は「(児童の入学関係)書類を受け取りながら、学校に行かせていない父兄も、『就学前プログラム』には参加する可能性があるということを考慮しながら準備された」という説明をした。

教育省は「就学前プログラム」に加えたNo.12追加ファイルで、小学校へ自動的に入学登録される満5歳児の発達条件を列挙した。

MEB 基礎教育総局によって用意されたプログラムにおいて「理解能力の発達」、「言語的発達」「運動能力の発達」、「身の回りのことができるかどうか」、「社会的発達、感情的発達」の見出しのもと、満5歳児の発達条件が挙げられた。

こうして、「4+4+4制」法律および回状により、教育省が小学校への就学が適切だとみなす満5歳の児童に期待され、満たしていることが必要とされる発達条件は以下のようなものである。

■満5歳児の理解能力の発達

•不完全な人のイラストに腕と足を付け足して完成させる。
•10~25ピースのパズルを完成させる。
•幾何学模様を組み合わせて新たな模様を創りだす。
•6~10個のモノをある一つの特徴によってグループ分けする。
•1~10個までのモノから成り立っているいくつかのグループと、その数を結びつける。
•1~10個までのモノを使って、足し算する。
•1~10個までのモノを使って、引き算する。
•半分と全体の識別。
•1から20まで数を数える。
•組み合わせ、関係性を見つけること、グループ分け、そして順番に並べることをどのように行ったのかを説明する。
•原因結果の関係性を作り上げる。
•短時間で示されたイラストの詳細を覚えている。
•一つの出来事の後に何が起こり得るかを推測する。
•モノ同士の類似点と異なる点を述べる。
•一揃いのモノのなかで、でそれぞれの位置関係を述べる。
•量の比較表現を使用する。
•一週間の曜日を順番に述べる。
•20までリズムよく数える
•一日での様々な時間帯の名前を述べる。
•行ったことに注意をはらう。
•問題解決のために知恵を使う。
•具体的なモノを使用し、図形をつくる。
•モノの形を言う。
•3つの要素からなるパターンをつくる。

■満5歳児の言語的発達条件

•音同士の違いを述べる。
•音同士の類似点を述べる。
•与えられた音に似ている音をだす
•音のトーン、スピード、アクセントを合わせる。
•きちんとした、まとまった複文を作る。
•文中でテーマに即した動詞を使う。
•6つ以上の言葉で作った文を作る
•過去、現在、未来の時制を使う。
•「誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように」のような質問に答える。
•文中で「なぜなら、そして」のような接続詞を用いる。
•指示代名詞や人称代名詞を用いる。
•会話中に時を表す副詞を用いる。
•文法規則を正しく使う。
•いくつかの言葉の反意語、類義語、同音異義語を述べる。
•会話の中に入って、会話を続ける。
•流暢にしゃべる。
•聞いた話を説明する。
•イラスト、モノ、あるいは出来事の間に関係性を見出し、意味のあるストーリーを説明する。
•会話の中で面白いことを言う。
•周りにある文字で書かれたものを認識する。
•書いてあるものの意味を理解する。
•大人への感情や考えを説明する。
•日常生活のなかの勉強の位置づけに関する会話に参加する。
•文字の向きを示す。
•本の中で、意味を成す要素が文字であることを認識する
•本の挿絵を見ながら読んでいるかのように話す。

■5歳児の運動能力の発達

•障害物を飛び越える。
•リズミカルにスキップする。
•リズミカルに飛び跳ねる。
•片足とびで、2,3メートル進む。
•ボールを片手で肩の高さから投げる。
•片手でボールを地面で転がす。
•一定距離にある的を打つ。
•ボールを地面で5、6回弾ませる。
•ロープを飛び越える。
•体の異なる部分を用いながらバランスをとる。
•片足で9~10秒立っている。
•補助なしで前に転がる。(前転をする)
•音楽とリズムに合わせて様々な動きをする。
•柔らかな材料を用いながら2、3個のパーツからなるものを組み立てる。
•例の通りに、紙をたて横に折る。
•例を見ながら、円形、三角形、四角形、長方形を描く。
•平行、垂直、曲線、斜線を描き、これらから新たな形をつくる。
•ペンを正しく持つ。
•1~5までの数詞を写す。

■5歳児の身の回りに関する能力

•歯を磨く
•手、顔を洗って拭く。
•体を洗う。
•トイレを自分でする。
•お手伝いを責任をもって実行する。
•服を自分で脱ぎ着する。
•服のボタンやファスナーを開け閉めする。
•靴紐を結ぶ。
•ナイフ、フォーク、スプーンなどをきちんと使う。
•食器やお盆を運ぶ。
•掃除用具を正しく使う。
•危険な状況を察知する。

■5歳児の社会的発達、感情的発達

•家の住所を言うことができる。
•親の電話番号を述べる。
•感情を表す。
•他の人の感情表現を説明する。
•自分自身のことをきちんと説明する。
•規則を守る。
•必要に応じてルールを他の人に説明する。
•任された責任を果たす。
•自分に自信をもつ。
•新しい状況、慣れない状況に適応する。
•初対面の人と容易にコミュニケーションをとる。
•目的に向かって取り組む。
•感情をコントロールする。
•必要な状況でリーダーを引き受ける。

■学校に行かせない者に対する罰金

満5歳から5歳半までで、小学校に入学登録された児童の保護者らは、申立書を提出した場合は、子供たちを学校に行かせなくてもよい。満5歳半を過ぎて、書類を受け取らない場合、子供たちを学校に行かせない保護者らは一日あたり15トルコリラ(約700円)の罰金を支払わねばならない。

MEBは小学校の入学登録を7月23日に終了した。登録では児童の住所を基本とした。 初等義務教育を受ける満5歳の2,313,888人の児童は、現住所に最も近い学校に振り分けられた。

今年は2,313,000人の児童が登録されるのに対し、昨年は初等教育1年生になったのが1,258,839人であることを教師らは懸念している。

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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:27445 )