卑劣なアキット紙、本紙コラムニストを標的に
2012年08月26日付 Radikal 紙


ここ最近、本誌コラムニストジェンギズ・チャンダル氏に関連して根も葉もない報道を行ったアキット紙は依然この姿勢を続けている。アキット紙への反発は大きい。

このところラディカル紙コラムニスト、ジェンギズ・チャンダル氏を標的にし、悪意を明らかにしている「ニュース」と記事を報道しているイェニ・アキット紙に同業の団体は反発を示した。シェムディン・サクク氏のものといわれる手紙を受けてチャンダル氏に対し行われた報道の最新のものとして、イェニ・アキット紙の昨日の記事が上げられる。「この恩知らずに値しないようだ」という見出しでチャンダルの写真を載せた新聞に対して、オルハン・ビルジット報道評議会会長は「トルコメディアの顔に泥を塗った」と表明した。イェニ・アキット紙のニュースに対する反発は以下のようである。

■「報道が事実でないなら法的権利を行使せよ」

デニズ・エルギュレルメディア協会会長
「メディア協会は、原則として、報道の自由を最も広い解釈をとって実践することを支持します。時に誰かにとって害となりうるニュースでも他の人にとって報道の自由とみなすことができます。しかしアキット紙のジェンギズ・チャンダル氏についての報道が事実でないなら、これは深刻な状況であり、これに対しては法的権利を行使することが最も正しい方法であろう。」

■「彼らは答えられない」

エルジャン・イペックチ新聞組合代表
「同じ職業の団体として訴えたい基本なことは『職業的原則に沿う』ということだ。以前にもジェンギズ・チャンダル氏は標的になっていた。この種の報道が行われるとき、自身の職業(上の権利)を主張することは困難である。こうした報道を『価値ある報道』として評価することはできない。職業的原則に適応し、個人の権利に敬意を払うといった報道は容易ではない。価値ある報道の矛盾を言っている。個人と人道的権利に敬意を払った報道は私たちが望むところの報道である。イェニ・アキット紙の報道は、世界基準でも受け入れられる報道ではない。ジェンギズ氏についてなされた報道の代価をアキット紙は払えない。」

■「受け入れがたい」

ヤセミン・インジェオールガラタサライ大学通信学部教授博士
「イェニ・アキット紙は計画的に長い間、ジェンギズ・チャンダル氏に対して否定的なプロパガンダやさらにリンチ的なキャンペーンにいたるまでの報道を行っ ている。標的にし、レッテルやラベルを張り、軽蔑し、下品な言葉と悪意を含んだ表現を用いる方法に訴えて、特定の人物を黙らせ、孤立させ、彼らに対する暴力を助長し、世論であたかも祖国の裏切り者だと訴える同紙の報道姿勢は受け入れがたい。悪意をもった言葉がメディアを介して広まることは、一層の害ある結果に導きかねない。」

■「彼らは2月28日過程の際の過ちを繰り返している」

メディア倫理プラットホームのバルシュ・ソイダン氏
「(1997年)2月28日過程時期に行われたことで、イスラム派の多くは傷つけた。今回のことも残念ながらそれの繰り返しである。同じ過ちがなされるのは大変つらいことだ。倫理を踏み越えたのだ、基本的報道姿勢の点で、この種の報道で非難の矛先を向ける人々を特定しなかったとしても。こうした記事は紙の上だけに止まらない。一部のものたちはそこから自身の役割を引き受けかねない。2月28日過程に関わりアンドゥチという記事が報道がなされた後、アクン・ビルダル氏に刃が向けられた。これを教訓に注意を払う必要がある。目下トルコはPKK問題で再び敏感になった。倫理的原則のひとつは『害は最小限に抑えること』である。新聞記者が記事を書くとき、『被害を生み出しうるか』と考えるべきである。」

■「法律も知らない」

オルハン・ビルギット報道評議会会長
「アキット紙はトルコメディアの顔に泥を塗った。法律も知らない。訴えるにあたって、彼らに倫理上の代償を求める。報道姿勢の基本もない。ペテン師のようなものだ。過激なイスラム主義を装っているが、それも信じられない。最も嘆かわしいのは、同紙の記者たちを大統領、首相や大臣たちが乗る飛行機の中で目にすることだ。彼らが招かれることは悲しいことだ。われわれは自発的に発表を行った。非難した。しかしあなたが『恥ではないのか、恥ずかしくはないのか』とおっしゃったとき、彼らはあなたを笑いながら見ていた。チャンダル氏が辛抱されますよう。」

■ジェンギズ・チャンダル氏は非難を表した

アキット紙のジェンギズ・チャンダル氏を標的とした最初の記事は8月10日に報道された。「サクク氏から爆弾」という見出しの「記事」で、PKK(クルド労働者党;非合法)の告白者 シェンディム・サクク氏のものであることが明らかにされた手紙を根拠に、ジェンギズ・チャンダル氏、ハサン・ジェマル氏、アフメト・アルタン氏、ヤセミン・チョン ガル氏、ミフリ・ベッリ氏やアイセル・トゥールック氏が標的にされていた。チャンダル氏がこの問題をコラムに取り上げた後も、アキット紙と記 者たちは同じ姿勢をとり続けた。アキット紙記者アリ・カラハサンオール氏は「PKKのどこに位置しているのか」という問いをもって再び標的にした。チャンダル氏は 8月15日にラディカル紙の記事でアキット紙について非難を表した。

■すべての識者を標的にしていた

イェニ・アキット紙はチャンダル氏だけでなく多数の新聞記者や識者を標的とした報道を行ってきている。6月にイギリスで行われた「クルド問題における解決策模索」というパネルでの発言を理由に、アリ・バイラムオール氏に向けてイェニ・アキット紙とhabervaktim.comサイトは「アルメニアの出自」や「アルメニア論を人種差別的論拠で主張」というような表現を使った。脚本家メラル・オカイ氏の死を知らせる記事では「あの女は死 んだ、モスクか、それとも火葬場に行くのか」といったような悪意に満ちた見出しで注意を引く報道に多くの反発が起こった。シェンディン・サクク氏のものとされる手紙でもって、ジェンギズ・チャンダル氏、ハサン・ジェマル氏、アフメト・アルタン氏、ヤセミン・チョンガル氏のような記者たちを「PKKの支援者」のように見せ、「いちじるしい不名誉であり、不道徳である」といったようなことを述べた。アキット紙は以前にもPKKによって誘拐されたヒュセイン・アイギュン共和人民党(CHP)党員も標的にし、オスマン・オジャランのルポルタージュを根拠に「CHPとPKKのアレヴィー派は兄弟である」という見出しで紹介した。

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( 翻訳者:藤井彩香 )
( 記事ID:27448 )