カラミュルセル郡のエレーリ海岸の海水浴場が、女性のためについたてを設けて周りを囲んでいることへの批判が続いている。ここに別荘を所有する人は、目の前が遮断されたことと彼らに無断で海岸についたてを作ったことに反感を示している。
海岸に別荘を所有する人びとは、このついたてを撤去するための署名を集めてデモ行進をした。彼らは、何年もの間、利用していた海水浴場を囲ったついたてについて『ベルリンの壁2012』と命名し、もはや海水浴場が利用できないことへの不満も口にしている。エレーリ海岸に別荘を所有する人々のうち、コジャエリ中央の説教師アリ・ジェビルも海岸がベールをしている女性のためについたてで囲われることは適当ではないと述べた。
ジェビル氏は、ついたてで囲む代わりに更衣室を増やしてベールをしている女性を助けることができると述べ、「なぜならベールをして海に 入りたい者は、それにふさわしい恰好をして海に入る。一方で、ベールをせず海に来た人も水着あるいはビキニを着ている。このようについたてを設けて特別なことをする必要はない。これ は個人の好みの問題であり、壁を作る必要はない」と述べた。
■海水浴場が利用不可能になった
説教師のアリ・ジェビルの妻アイシェ・ジェビルもベールをしている女性としてこの壁に反対であると述べた。女性のために特別な海水浴場を作ることは可能であるがそれはこの海水浴場ではないとし、「多くの人々の権利を侵して、一部の人のための優先事項を認めてはいけない。これは、理解しがたい状況だ。私たちは別荘の所有者であるが、私はもはや夫とあるいは息子たちと海へ入れない。別荘の前にある海を使えなくなってしまった」と話した。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:27455 )