イスタンブルで大量輸送車両のみが走行を許可されるという「専用レーン」(バスライン)の適用が始められる。目的は交通渋滞の緩和である。
イスタンブル広域市では、市内の交通渋滞緩和の目的で、先進国の多くが導入している「専用レーン」を9月3日月曜日に開始する。
計画では年間65万リットルの燃料の節約が計画されている。このレーンで市民は大いに時間を節約することになる。バス専用レーンの適用の結果、自家用車の代わりに大量輸送システムを指定時間帯に日に約1万7千人が利用すると予測されている。このシステムは市民が慣れることで普及させていく考えだ。
■試験地区
「専用レーン」の適用は、試験地区としてまずミレット大通り‐トプカプ‐アクサライとシリネヴレル‐マフムトベイ道で始められる。その後、トプカプ‐アクサライ‐タクスィム道、クズルトプラク‐ボスタンジュ‐トズラ道、ベシクタシュ‐マスラク道、イェニカプ‐バシャクシェヒル道と拡大していく。
■EDSで監視
イスタンブル広域市が行った会見で、適用の骨子が次のように発表された。
・適用は混雑する時間帯に行われる。それ以外の時間帯は他の乗り物も自由に「専用レーン」を走行できる。
・平日午前7時~午前10時、午後4時~午後8時に適用される。
・適用時間と出入口の調整は、車線に水平の矢印と垂直の矢印により表示される。
・大量輸送車両以外で走行及び駐車をする車は、EDSカメラと警察の交通安全点検部のメンバーによりチェックされる。
・指定時間内では右側車線での車両への乗降、駐車禁止。
・「専用レーン入口」では、情報を知らせるボードで運転手に警告をする。規則に従わない運転手にはESDでチェックしペナルティーを与える。
・ミッレト大通り、トプカプ‐アクサライ道の双方向の右側車線は、イスタンブル市営交通と私営バスに割り当てられる。
・シリネヴレル‐マフムトベイ道ではイスタンブル市営交通、私営バス、ミニバスのみが走行可能。
・「専用レーン」ではタクシーは停留所のみで乗客の乗降を行うこと。
・自家用車利用者が大量輸送を選択することで、年間65万リットルの燃料が節約でき、CO2の排出量が1500トン軽減できる計算だ。
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( 翻訳者:大嶽真梨子 )
( 記事ID:27478 )