エジプト・スーダン間の経済協力協議
2012年08月30日付 al-Hayat 紙

■スーダン外相、エジプト・スーダン間での経済協力の進展についてエジプトで協議

2012年8月30日 木曜日 『アル=ハヤート』

【カイロ:ジーハーン・アル=フサイニー】

 エジプト外相であるムハンマド・カーミル・アムルー氏は、「ここ数日の間にスーダンのアリー・カルティー外相と、両国間をつなぐ新たな道路と共同ゲートの開設について合意した。結果として、両国間での貿易活動と移動が円滑化するだろう。」と発表した。

 アムルー外相は、ムハンマド・ムルスィー大統領がスーダンのカルティー外相と昨日カイロで行った会談後のカルティー外相との共同記者会見の中で、「スーダンとの関係問題は、エジプトの対外関係の中で最大の優先事項を占めている。ここ数か月の間に明らかな進展が見られた。」と述べた。

 さらに同外相は、「エジプト・スーダン間での新たな国際道路は、エジプト人に対してアレキサンドリアからハルトゥームまでを直接移動できるようにさせるだろう。同様に、ヒトとモノの移動が容易になるように、両国間の陸上道路上に新たなゲートが開設されるだろう。」と表明した。

 アムルー外相は、「この新たな道路とゲートは、両国間での投資と労働力の移動を促進するだろうし、エジプト・リビア・スーダン間での農業投資と、容易なモノの移動を促進するだろう。」と述べ、「スーダンからエジプトへの物品の1トンあたりの航空輸送コストは1200ドルとなっているが、一方で、陸上輸送のコストは200ドルにしかならない。そのことは、結果として、両国間を輸送される物品の価格の減少に対して前向きに反映するだろう。」と言及した。

 同様にアムルー外相は、エジプトとスーダンとの関係を覆う新たな精神があり、両国は一つの国とみなされていた。また、エジプトのナイル川問題に対する姿勢は、スーダンの立場と完全に一致していることを指摘した。

 スーダン外相は、「今回の訪問は両国の首脳間での共通の意志と、共同協力促進の必要性に対する両国首脳の合意の枠組みの中で実施されたものである。」と述べた。さらに、「カイロでの会合は経済協力問題、両国間での経済活動の円滑化、投資、物品の往来、貿易に十分適した状況を作ることに集中した。」と付言し、「政治と安全保障にかかわる問題萩台にならなかった。」と指摘した。
(後略)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:27482 )