自由シリア軍のインターネットサイトの情報により、トルコの世論は混乱している。
自由シリア軍のインターネットサイトには、軍の「主要拠点」がハタイにあるとされ、トルコ国内の電話番号とe-mailアドレスからなる公開情報が掲載されている。
自由シリア軍(ÖSO)の英語版サイトのトップページでは、過去にトルコに亡命し、同軍の指導者であったリヤド・アル=アサド氏のメッセージが掲載されている。
「現在の状況、および武力なしにはシリアの犯罪的な政権を止めることができないとの我々の信念、またシリア国軍から離脱する兵と将校の数の増加などの理由で、2011年7月27日に自由シリア軍を創設した」というアサドのメッセージに続き、ÖSOの目的が説明されている。
サイトには、軍の総司令官、副総司令官、参謀総長の個人情報が写真とともに掲載されている。さらにÖSOについてのメディア掲載情報、ÖSOが行った記者会見、様々な動画などが掲載されている。
■ÖSOへのアクセスは非常に簡単
サイトの下に掲載されている「お問い合わせ」の部分が注目される。なぜならばこの部分で、軍の主要拠点は「ハタイ、トルコ」と書かれている一方で、トルコの国内電話番号と「1freesyriaarmy」ユーザー名のe-mailアドレスが記載されているからだ。
この電話番号にかけると、しばらく呼び出し音が鳴った後に通話中となる。
ÖSOのこのネット情報は市民を大きな議論に巻き込む原因となった。ツイッターをはじめとしてソーシャルメディアのユーザーは、特に「主要拠点」という語句に反発を示した。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
されています。)
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:27494 )