「北朝鮮最高指導者のテヘラン訪問、確定」:非同盟運動会議報道官が明かす
2012年08月22日付 Mardomsalari 紙
テヘランで開かれる非同盟運動会議の報道官を務めるモハンマド・レザー・フォルガーニー氏は、「ニームルーズ」との会見のなかで、北朝鮮の最高指導者がテヘランを訪問することを明らかにした。
「ニームルーズ」が伝えたところによると、モハンマド・レザー・フォルガーニー氏は北朝鮮最高指導者の金正恩氏がテヘランを訪れるとの情報について、ニームルーズの記者に、「北朝鮮は首脳レベルでこの会議に参加する予定だ。非同盟運動の会議に参加するために、北朝鮮の最高指導者がテヘランを訪問するだろう」と発言した。これより前、一部のメディアは金正恩氏の中国訪問の可能性について報じていたが、北朝鮮最高指導者がテヘランを訪問することになれば、この訪問が金正恩体制になって初めての同氏による海外訪問となるだろう。
※訳注:なお、金正恩氏のイラン訪問に関するこの報道は、北朝鮮の国家元首は形式上、「金永南最高人民会議常任委員長」であるにもかかわらず、これを金正恩第一書記と混同したことに起因する誤報であることが、後に判明した。
北朝鮮の初代最高指導者は金日成氏で、彼は自給自足と独立(自律)のイデオロギー〔=主体思想〕を自国の公式な政治イデオロギーに定めた。同氏の死後、息子の金正日氏が最高指導者を継ぎ、西暦2011年の金正日氏の死去に伴い、彼の最も年下の息子である金正恩氏が、最高指導者に就いた。
前最高指導者の息子である金正恩氏は、「偉大な継承者」との称号とともに、父の後継者となった。同氏は金正日氏の三男坊で、スイスで教育を受け、1988年〔※1998年の誤りと思われる〕まで偽名を使って、スイス・ベルンにある英語学校に通っていた。なお、金正恩氏は28歳で、世界で最も若い国家元首である。
金正恩氏が最高権力の座に就いて以降、北朝鮮では様々な社会改革が行われている。
〔北〕朝鮮とアメリカの間には対立が存在するため、〔北〕朝鮮最高指導者のテヘラン訪問は間違いなく、ホワイトハウスの反発を惹起するだろう。フォルガーニー氏は金正恩氏の訪問という成果に関して、「イランと北朝鮮の関係は常に、極めて適切な状態にある。彼のテヘラン訪問は二国間の協力関係の必要性を示すものであり、また両国が反米政策、そして西洋の一方主義的政策〔への反対〕を強調していることを示すものである」と述べた。
世界130ヵ国以上が参加するなかでテヘランで非同盟運動会議が開かれることに対し、米国務省のヴィクトリア・ノーランド報道官は月曜日、この会議に出席する首脳たちに向けて、核計画をめぐる国際的責任についてイラン当局にリマインドするよう求めた。
ノーランド報道官はまた、イランにこの会議のホスト国になる資格はないと主張した上で、イラン政府は国連や国際原子力機関の枠内における国際的責任の不履行を隠蔽するために、この会議の開催を利用しようとしていると指摘した。
なお、非同盟運動首脳会議は「世界の共同管理による恒久的平和」をスローガンを掲げて、来週テヘランで開催される予定で、イランは同運動の議長国を3年間務めることになっている。
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( 翻訳者:8409013 )
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