マカーレム=シーラーズィー「ワッハーブ派はイスラーム世界の恥」
2012年08月21日付 Mardomsalari 紙
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、「ワッハーブ派はイスラーム世界の恥であり、イスラームのウラマー〔宗教学者〕によるこれ以上の沈黙は許されない。彼らはワッハーブ派によるイスラーム教徒の殺戮に対する自らの沈黙を打ち破り、彼らの罪業を告発すべきだ」と述べた。
イラン労働通信の報道によると、アーヤトッラー・ナーセル・マカーレム=シーラーズィーは聖コーラン釈義に関する講義のなかで、「洋の東西を問わず、歴史家らが一致していること、それはイスラームが世界のなかで急速に進展していることである。これほどの速さでの進展を経験した宗教など、世界には他に見当たらない」と述べた。
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはさらに、次のように指摘した。
我が国には〔宗教的な〕少数派が暮らしている。彼らは国会に議席をもち、彼らが自らの宗教的な行事を行うことも自由だ。イスラーム教徒になるよう強制する者は、誰もいない。一部のコーランの章句を見れば分かるように、イスラームは宗教的少数派の活動の自由を強調し、また自らの拡大のために剣を用いないよう力説している。
ゴム宗教学校で上級コースの教授を務める同師は、さらに次のように語った。
神は〔コーランの〕「雌牛章」の第190節で、戦いを挑んでくる者とは戦うよう、あなた方に命じているが、もし彼らが戦いを挑まず、和平を宣言するならば、イスラームの味方〔であるとして、彼ら〕と握手せよと仰っている。これらの章句が示すように、イスラームは住民を強制的にイスラーム教徒にさせることを奨励していない。イスラームの急激な進展は、イスラームの文化によるものだったのだ。圧制との闘争の文化、黒人と白人の間を区別しない文化、こうした文化こそ、世界におけるイスラームの進展をもたらしたのである。
同師はさらに、「イスラーム教徒の首を刎ねるといったワッハーブ派の行為は、世界でイスラームの停滞をもたらしている。もちろん、こうしたことの根元には、ムハンマド・イブン・アブドゥル・ワッハーブら、ワッハーブ派の大立者の教えがある。イスラームのウラマーは、これ以上座視してはならない。こうした犯罪的な行為を告発し、彼らはイスラームから遊離した連中であるということを、〔世界に向けて〕強く主張する必要がある」と強調した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27506 )