カラキョイの新たな住民
2012年09月02日付 Milliyet 紙


イスタンブルの近年人気スポットの1つであるカラキョイにて、2ヶ月前にオープンしたばかりのサブ・ホテルは、この地区の変化に方向性を与える取り組みの先頭に立っている。

カラキョイで起きている変化は、人気のカフェやレストランがもちろんその多くの割合を担っている。しかし、本当の影の力はホテルだ。特に早朝や夕方の時間帯に混みあうカラキョイの街角は、夜になると人通りが少なくなる。しかし近々特定の場所が車両進入禁止にされることにより、この状況が急速に変化することが期 待されている。車両進入禁止が実施されると、この街の舞台は最近新たにオープンしたホテル群へ移ることとなる。ネジャティベイ大通りにて2ヶ月前にオープンしたサブ・ホテルは、これらのホテルの中でも群を抜くホテルの1つだ。「自宅では味わうことのできない経験をサービスする」という使命を掲げて開業したこのホテルは、来週オープンする予定のレストランとカフェにより、観光客だけでなくこの街を再発見したいと考えるイスタンブルの人々をも対象としている。カラキョイのサブ・ホテルのキャーズム・チェティン支配人と会い、この地区について話した。

問い:カラキョイにて新たにホテルを開業することをどのように決定したのですか?

「この地区には非常に大きな潜在力があります。このことを立証することは、難しいことではありません。カラキョイは今、空高く昇りゆく1つの星です。2年 前はジハンギルが非常に人気のある場所でしたが、今大きな関心を呼んでいるのはカラキョイです。このことに関して、カラバタク・カフェが果たした役割は大 きいです。このカフェが最初でした。その後オプス・カフェがオープンし、ベジ・カフェはとてもよい時期にオープンしました。そして、その後にわれわれがオープンを決めました。観光客の視点でみると、ここはスルタン・アフメトとタクスィムの中間であり、多くの場所に徒歩で行ける距離です。イスタン ブルの人々の観点から見ても、平坦な道であることが最大の利点です。タクスィムあるいはボスフォラス海峡沿いの様々なナイトクラブへ行く前に、ここで何か 食べたり飲んだりすることがトレンドになりました。」

■「カラキョイはかつてからとても人気のある場所でしたが、時とともに人々が恐れる場所となってしまいました。」

問い:出店にあたり、どのようなことを考えましたか?

「ここには非常に多くのオフィスがあります。ビジネスマンを対象に、ランチメニューに力を入れた場所にしようと考えました。カフェやレストランに強みを持 つホテルをつくるという目的で出発しました。このビルには、以前はオフィスが入っていました。われわれはそれらを買い取り、自分たちの好みでリニューアルしました。建築家のビュシラ・イェルテキン氏の努力により、現在の状態になりました。」

問い:カラキョイでは何が起きているのでしょう?

「カラキョイはかつてからとても人気のある場所でした。時とともに人々は訪れることを恐れるようになりましたが、神秘的な雰囲気を保った場所という 状況になりました。今また、同じようなプロセスをたどっています。ホテルやカフェ、そして行き来する芸術界の人々により、この街の顔も少しずつ変化してい ます。地方自治体の奨励により古いビルが新装され、アートの世界を生み出しています。ボアズケセンで始まり、タクスィムから徐々に下の方へ降りてきたアー トの中心地にこの地区はなりました。将来的には、おそらく完全にアートの街として触れられることになるでしょう。」

問い:トプハーネで生じたような緊張関係は、ここでは起きるでしょうか?この変化を地区の中小業者らはどのように評価していますか?

「彼らは非常に満足しています。ここはボアズケセンとは異なり、保守的な人のいない場所です。なぜなら、ここには住居はなくすべての場所がオフィスです。 彼らも18時には店を閉め、帰宅します。このためボアズケセンで起きている不満などはありません。中小業者らがここを離れることなく、木曜の露天市も残ることを願います。なぜなら、人々はここにあるアートギャラリーを散策することと同じぐらい、その間にお店を覗いたり、そしてそこで売られる本物の品々にも満足してい るからです。この状況が壊れないことを祈っています。」

■「24時間オープンの施設が増加すれば、カラキョイはもっと違う状況になる。」

問い:この店舗にはホテルだけでなくカフェやレストランもありますね?

「ええ、われわれのホテルは2ヶ月前にオープンしました。レストランは来週にはサービスを開始します。現在、この地区で24時間オープンしている唯一の施 設がわれわれの店舗です。時とともにこのような施設が増えれば、ここはもっと違う状況になるでしょう。お客様の95%が観光客です。現在は、ルームサービスの朝食のみ提供しています。レストランのオープン後は、トルコ料理と世界の料理の中から各種料理を提供する予定です。」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:27509 )