エジプト国営TVに、久方ぶりスカーフ着用アナウンサー
2012年09月03日付 Radikal 紙


エジプトで久方ぶりにスカーフを着用したアナウンサーが国営テレビのニュースを伝えた。アナウンサーのスカーフ着用は、ムバラク時代には禁止されていた。

エジプト国営テレビで2日、ニュースを読んだ女性アナウンサーがスカーフを着用したことは(エジプト)国内で論争を引き起こした。ムバラク体制下では、スカーフを着用した女性がテレビでニュースを伝えることは禁止されていた。旧政権を打倒し、代わりにムスリム同胞団が設立した政党が政権の座に就いたということが、宗教的価値観の観点で、初めて具体的に目に見える形で表れ始めた。   

チャンネル1で昼のニュースを伝えるファトマ・ネビールさんが、濃い色のジャケットの上に、髪の毛と首を覆うクリーム色の布をかぶって画面に登場したことにより、国内の世俗主義支持者たちは反発した。これまで、国営テレビ局とラジオ局でスカーフを着用した女性はカメラに映らないところで仕事をしていた。エジプトでは、イスラム教徒の女性は過半数が髪を(スカーフで)覆っている。エジプトの街角で髪の毛とともに顔も覆うファッションがますます増えているのが見受けられる。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:27519 )