国軍海上部隊司令官「数年で米海岸まで12海里の距離にまで進出するだろう」
2012年09月05日付 Mardomsalari 紙

 国軍海上部隊司令官は、「イランとアメリカの海軍の装備について比較するならば、アメリカほどの装備を備えている国は、世界にはどこにもないと言わなければならない。というのも、アメリカは年間8千億ドルものお金を軍の装備に費やしており、〔米軍は〕すべての赤道上に〔※「すべての公海上に」の意と思われる〕展開しているからだ」と述べた。

 ハビーボッラー・サイヤーリー海軍司令官は第13回「全国大学独立学生イスラーム協会連合」の年次会議の席で、さらに「ペルシア湾やオマーン海への米艦隊の進出は、国際的な権利に基づくものであるが、しかしわれわれは、我が領海に彼らが立ち入るようなことを、決して許すつもりはない。われわれは以前、数年後にはかれら海岸まで12海里の距離にまで進出するだろうということを、アメリカに対して脅しつけてやったことがある」と指摘した。

 イスラーム共和国軍海上部隊司令官はまた、域内における米艦隊の活動はすべてわれわれの監視下にあると指摘した上で、「われわれは現在、自らの軍装備の開発に努めているところだ。これまで何度も言ってきたように、われわれには域内の安全を確立するだけの力がある。域内の安全のために、世界のあちら側から他人がやってきて域内に居座らねばならない必要など、どこにもない」と強調した。

 同氏はまた、駆逐艦「ジャマーラーン」の建造費用について、「我が海上部隊は必要な装備を揃えておく必要があるが、われわれは制裁のために、これらの装備を〔他国から〕買うことができない。そのため、われわれは自ら、それらを作らなければならないし、そうした方向でわれわれは活動してきた。駆逐艦ジャマーラーンの建造は、500億トマーン〔※公定レートで約33億円〕かかったが、しかし西洋諸国は同じような駆逐艦を、1隻につきその5倍で、アラブ諸国に売りつけている」と指摘した。

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(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27529 )